暁光のはなすこほりのこゑ微か
回答者 南風の記憶
添削した俳句: 暁光やこほりのはなすこゑ微か
いなだはまち様、こんばんは。「暁光」と「氷の声」の取り合わせにより、とても美しい光景が切り取られている好句だと思います。二つの語、私は今まで知らなかったので(汗)、とても勉強になりました。
強いて言えば、「はなす」が少し引っ掛かります。「こゑ」があれば「はなす」は書かなくても良いのかなと。氷の声が「人がかすかな声で話すようだ」と比喩したいのでしたら、「囁く(ささやく)」の一語で足りると思います。
(例1)暁光やこほりのこゑの囁くやう
あるいは、「はなす」に「話す」「放す」の二つの意味を込めることにこだわるのでしたら、氷の声ではなく暁光の描写として使うという手もあります。
(例2)暁光のはなす氷のこゑ微か
どちらが、いなだ様の表現したいニュアンスに近いでしょうか?
ところで、俳句生活の兼題「蒲団」の複数人選おめでとうございます! 特に「フォアハンドバックハンド」の句、リアリティが籠っていて好きです。もう一つの「寝る蒲団」の句も日常生活の実感、悟りのようなものが感じられ、印象的でした。
Youtubeの方は、ちらっとしか見ていないのですが、様々な句が紹介され、勉強になりそうです。この連休中に、じっくり視聴したいと思います。
点数: 2