俳句添削道場(投句と批評)

北野きのこさんの添削最新の投稿順の5ページ目

「木々流る車窓に虹のうすれ際」の批評

回答者 北野きのこ

添削した俳句: 木々流る車窓に虹のうすれ際

かぬまっこさんこんにちは。
俳句ポストの人選おめでとうございます!

掲句ですが、上五の「流る」が気になりました。
終止形が切れを生じさせると思うのですが、木々が流れていくのも虹が薄れ際を迎えているのも車窓から望む景色ですよね。
切れの前後で視点が行ったり来たりする感じを受けました。

「流るる」と連体形にしたとしてもやはり景色→窓→景色という行ったり来たりは読者が映像を思い描く作業を妨害すると思います。

また読者によっては濁流に流される木々を想像するかも…(私は想像しました)

乗り物の種類や走っている場所を記述するのはどうでしょうか?
虹を見ている人物の状況や、虹の様子がより具体的になると思います。

森を抜け車窓に虹の薄れ際
峠越ゆ車窓に虹の薄れ際
ケーブルカー窓に夕虹薄れ行く

点数: 4

「ねんりんぴっく俳句交流大会本日六月十五日締切」の批評

回答者 北野きのこ

添削した俳句: ねんりんぴっく俳句交流大会本日六月十五日締切

何とか先ほど投句する事ができました。
毎度ながら締め切りギリギリ…!

悩ましくも楽しい2ヶ月半でした。
腹胃壮さん素晴らしい企画をありがとうございました。
結果発表が今から楽しみです!

点数: 1

「遠山に重なる低き朧月」の批評

回答者 北野きのこ

添削した俳句: 遠山に重なる低き朧月

ベンさんこんにちは。
句の感想を述べさせて頂きます。
よろしくお願いします。

一読して気になったのは「遠山に重なる月」と言えば月が空の低い位置にある事は読者に既に伝わっていそうだという点です。
わたしは「低き」は省略できると考えます。

もっと踏み込めば「遠山へ朧月」「遠山より朧月」「遠山と朧月」などとすれば遠山と朧月が重なっている光景であると示せる気がします。
「遠山へ月光が注いでいる」というような誤読を呼びそうでもありますが…

言葉を省いて生じた音数で「今年最後の朧月を惜しむ気持ち」を盛り込めないか考えてみます。

遠山へ今年最後の朧月

ストレートですが説明臭いです。

同じ山と月が重なっている瞬間でも、月が姿を現わす瞬間(月の出)なのか、もうすぐ見えなくなる瞬間(月の入り)なのかで印象が変わると思います。

「季節は春の終わり。月が山の向こうに去ってしまう瞬間です」
と描写する事で「春の月は見納めかも」というニュアンスを匂わせる事が出来ないでしょうか。

もっとストレートに季語を「惜春」にしてしまう手も考えました。
しかし「惜春の月」としてしまうと「月が季節を惜しんでいる」という擬人化に見えてしまいます。
季節を惜しんでいるのは月を眺めている人物ですよね。

惜春や遠き山へと沈む月

これだと春の季語「惜春」と秋の季語「月」が独立して読み込まれていて季節感が乱れます。

「惜春」作戦は諦めて…
色々悩んだ挙句こんな所に落ち着けてみました。

遠山へ晩春の月沈み行く

うまく要約できず、だらだらと長文になってしまい申し訳ありません。
以上、失礼しました!

点数: 2

「チリンチリンアイス渡して片思い」の批評

回答者 北野きのこ

添削した俳句: チリンチリンアイス渡して片思い

塩豆さんこんにちは。
各地の皆さんとやりとり出来ている事がとても感慨深いです。
北海道より参戦の北野です。

チリンチリンアイス、花弁に見立てた形がとても愛らしいですね。
こんな名物があったとは今回初めて知りました。
私も夏空の下で楽しんでみたいです。

季語として考えた時には「アイスクリーム」が持つイメージに加えて、長崎県の夏を想起させる固有名詞としても機能してくれますね。
「チリンチリン」という語感も楽しい。
知っている人はもちろん、チリンチリンアイスを知らなかった人もこの単語の意味を調べた瞬間に長崎の夏の光景をリアルに想像させられると思います。

詩の中でとても強い存在感を放つワードなので、末尾に配置して読者の脳内にチリンチリンアイスの余韻を充満させる方が良いのではないかと私は考えました。

片恋の君へチリンチリンアイス

塩豆さんの発想から逸脱しますが、「片恋」と「君」の意味の重なりを解消して…

チャンス到来君へチリンチリンアイス(字余り)

という案も考えてみました。
塩豆さんの描かれた人物像に比べて、やや肉食系の主人公になってしまうかな…

甘酸っぱい句で頭を使うといつも以上に脳疲労を覚えます(笑)

点数: 2

「ねんりんぴっく富山大会6月15日締切」の批評

回答者 北野きのこ

添削した俳句: ねんりんぴっく富山大会6月15日締切

腹胃壮さんこんにちは。
お久しぶりです。

私も頭を抱えながら悩み中です。
俳句ポストの「投句数に制限無し」に甘えてきた為に自選力が鍛えられて来なかったかなぁ、と思ったり…。

締め切りギリギリまで粘った挙句、投稿を忘れてしまわないよう気を付けます。

2ヶ月なんて本当にあっという間でしたね(笑)

点数: 1

北野きのこさんの俳句添削依頼

最新の投稿順に並んでいます。回答が付いた投稿が先頭に移動します。

カムイらの吼ゆる大地よ稗の穂よ

回答数 : 5

投稿日時:

赤潮や風も逃げ場も無き岬

回答数 : 9

投稿日時:

虹へ干すトランクス派とブリーフ派

回答数 : 5

投稿日時:

瓶に蟻昨日歳を食いました

回答数 : 7

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俗情へ雷鴫の落ちる昼

回答数 : 3

投稿日時:

北野きのこさんの添削依頼2ページ以降を見る

その他の添削依頼

セカオワを聴きつつ勉強星月夜

作者名 あああFC 回答数 : 1

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夕焼けやバトミントンの羽が消え

作者名 やす 回答数 : 4

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あなうらの心地良きなる枯葉かな

作者名 竜子 回答数 : 5

投稿日時:

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