「木々流る車窓に虹のうすれ際」の批評
回答者 北野きのこ
添削した俳句: 木々流る車窓に虹のうすれ際
かぬまっこさんこんにちは。
俳句ポストの人選おめでとうございます!
掲句ですが、上五の「流る」が気になりました。
終止形が切れを生じさせると思うのですが、木々が流れていくのも虹が薄れ際を迎えているのも車窓から望む景色ですよね。
切れの前後で視点が行ったり来たりする感じを受けました。
「流るる」と連体形にしたとしてもやはり景色→窓→景色という行ったり来たりは読者が映像を思い描く作業を妨害すると思います。
また読者によっては濁流に流される木々を想像するかも…(私は想像しました)
乗り物の種類や走っている場所を記述するのはどうでしょうか?
虹を見ている人物の状況や、虹の様子がより具体的になると思います。
森を抜け車窓に虹の薄れ際
峠越ゆ車窓に虹の薄れ際
ケーブルカー窓に夕虹薄れ行く
点数: 4