俳句添削道場(投句と批評)

北野きのこさんの添削最新の投稿順の4ページ目

「明易きマーフィ岡田の笑顔かな」の批評

回答者 北野きのこ

添削した俳句: 明易きマーフィ岡田の笑顔かな

腹胃壮さんおはようございます。
句の感想を述べさせて頂きます。

句の中で「マーフィ岡田」が異彩を放っていますね。
私もどなたか分からず、ネットで調べてみて「あぁこの人ね!」となりました。
顔写真を見れば分かる方も多いのではないでしょうか。

こういった「調べなければ分からない人が多いであろう語句」を使う是非、私も作句の際によく考えます。
平易な言葉のみで構成された句に好感を覚える一方で、調べてもらってでも使いたい言葉があるのも確かだと思うのです。

固有名詞など特にそうです。
私にとっては季語の多くだって「調べなければ分からない語句」です。

ネットへの接続が容易な時代。
ある程度「読む際に調べてみてちょーだい」と投げ掛けるのは私はありだと思うのです。
その気が無い読者にスルーされてしまうのは覚悟した上で。

その上で、この句については「マーフィー岡田」以外の部分で光景を明確にすべきではないでしょうか。
マーフィ岡田さんが目の前にいるのか、画面内にいるのかを明示すべきだと私は考えました。
後者だと私は読んだのですが…。

どんな方かが分かれば笑顔や明朗な声色は自然と思い描けるかな、と思い下五を推敲しています。

季語「明け易き」の短い夜を惜しむ雰囲気と、「マーフィ岡田」の明るさとの対比を「かな」でふわりと受ける流れはとてもマッチしていると思います。
夜明けの小部屋で、何だか物悲しい気分でテレビ画面を見つめる人物を想像しました。

スタイル抜群の美男美女がエクササイズ器具を宣伝している光景を「明け易し」にぶつけるのも面白いと思うのですが、字数的に難度が高くて私には無理そうです。
マーフィー岡田さんの内包するパワーに頼ります(笑)

明け易き画面にマーフィ岡田かな

ちなみにご本人のツイッターアカウントでは「マーフィー岡田」との表記になっているのですが、「マーフィ」と改めたのは音数の問題からでしょうか。
表記の変更の是非については、また別の議論が必要かなとも思います。

点数: 1

「おもしろうてやがてかなしき句会かな」の批評

回答者 北野きのこ

添削した俳句: おもしろうてやがてかなしき句会かな

腹胃壮さんこんにちは。
いつもお世話になっております。
私の「虹」の句へコメントをいただきありがとうございました。

没句の他の場所への投稿、私もやってみようと思います。
俳句ポストへの乱射投稿は続けておりますので、弾数は十分です。

一方で没句をちゃんと見直す習慣を身に付けたいとも思っています。
特に今回の「虹とパンツ」の句は皆さんの意見を伺って練り直したい気持ちが強かったもので、後日リベンジするかもしれません。

田舎すぎて近所には句会が存在しない私ですが
現実世界でちゃんと物が言えるのか。
誤った事を言ってしまわないか。
人間関係に角が立ってしまわないか。
など不安があり遠出してまでの句会参加は考えられていません。

ここでは比較的好き放題言わせて頂いているのですが(笑)
それもここだから、だと思います。

点数: 1

「常に獣を飲まんとして待つ泉」の批評

回答者 北野きのこ

添削した俳句: 常に獣を飲まんとして待つ泉

東次郎さんこんにちは。
お世話になっております。
句の感想を述べさせて頂きます。

この句の逆転の発想の豊かさについて、皆さんがおっしゃっている意見に私も同意します。
奇抜ではありますが、同時に読み手の共感を呼ぶ発想ですね。

チープな印象や既視感を喚起しがちな擬人化。
特に季語に対して用いるのはリスキーだと思うのですが、私はこの句の擬人化は成功していると感じました。
擬人化される事で、泉の光景に付与された不気味さや緊張感が作者の狙い通りに機能していると思うからです。

ひょっとすると私の好みの領域の議論になるのかもしれませんが…。

擬人化によって醸し出された緊張感を強調するのであれば、時間の幅を感じさせる「常に」は推敲できるのではないでしょうか。
「まさに今目の前で何かが起ころうとしている…!」の方が迫力が増すと思います。

また掲句は季語以外は不吉な予感として作者の脳裏に浮かんだ映像(=獣が飲まれる)で構成されています。
作者の目の前にある実景をもう少し足した方が、そこから想起される予感に読者が共感しやすいと思います。
時間情報、明暗、温感、冷感…などいかがでしょう。

「飲む」について、私は「呑む」の方が雰囲気に合うと思います。
どちらも漢字の用法として間違ってはいない様ですが、ゴボゴボと丸のみにされる雰囲気は後者の方が強いのではないかと。
https://chigai-allguide.com/%E9%A3%B2%E3%82%80%E3%81%A8%E5%91%91%E3%82%80/

今宵こそ獣呑まんと待つ泉
風ぬるし獣呑まんと夜の泉

やってから言うのも何ですが、作為的な情報が多いとチープさが増す…かも?
以上長々と失礼しました!

点数: 2

「木々流る車窓に虹のうすれ際」の批評

回答者 北野きのこ

添削した俳句: 木々流る車窓に虹のうすれ際

かぬまっこさん、私の虹の句へコメントをありがとうございました。

確かに「雨後の洗濯物干し」という意味で季語が動き得ますね。

季語の選択、動詞の選択に至る自分なりの意図はあったのですが、改めて句を読み返してみると妄想と言うべきレベルだったかな…
夏井先生に「そう思ったんならそう書けよ」と叱られる気がします(笑)
字面でちゃんと勝負できる句を目指しますね。

またコメントをよろしくお願いします!

点数: 1

「雪解川離婚届でボート折る」の批評

回答者 北野きのこ

添削した俳句: 雪解川離婚届でボート折る

塩豆さんこんばんは。
私の虹の句へコメントをありがとうございました。

以前に塩豆さんのチリンチリンアイスの句へコメントをさせていただいたのがファーストコンタクトだったかと思います。
ふらりと現れたり消えたりするもので…(笑)
改めましてどうぞよろしくお願いします。

「虹へ干す」はその後に続く展開を「ただのパンツ論争」にしてしまわない為に考えたものだったのですが、やはり独りよがりになってしまったかなぁと反省しています。

こちらの雪解川の句、腹胃壮さんもおっしゃっている通り取り合わせの距離感がバッチリですね。
塩豆さんの狙ったユーモアが読み手に伝わると思います。
一方で一抹の侘しさも感じたり…。

末尾ですが…
俳句ポスト人選二句おめでとうございます!
特に「君曰く…」の句が私大好きです。
雨上がりの雰囲気、人と人との距離感が甘酸っぱくて、いかにも「虹」らしいなと感じました。

点数: 1

北野きのこさんの俳句添削依頼

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