俳句添削道場(投句と批評)

北野きのこさんの添削投稿の古い順の2ページ目

「のつしりと白犬歩く雪催」の批評

回答者 北野きのこ

添削した俳句: のつしりと白犬歩く雪催

あつこさん、こんにちは。
「のつしり」が白い犬の体格や歩みの重厚さを表していますね。
サモエドやグレートピレニーズの様な犬種を思い浮かべました。

底冷えのする曇天の通りであれば、毛並みの暖かそうな印象や白さが普段以上に鮮やかになりますね。

「のつしり」で歩いている様子は伝えられるかなー、と思い他の情報を詰め込んでみましたが…あつこさんの原句の方が好きかもしれない(笑)
「雪催」と「雪が降っている状態」とでは状況が違ってしまいますね。
添削難しいです…

のつしりと白犬の来る雪の帰路

点数: 0

「枝先の氷柱の光露天風呂」の批評

回答者 北野きのこ

添削した俳句: 枝先の氷柱の光露天風呂

かぬまっこさん、こんばんは。
お友達との温泉旅行うらやましいですねぇ。
お土産も思い出も、そして句材も沢山お持ち帰りになったのでしょうね。

冒頭の「の」の連用が素敵な効果を生んでいると思います。
枝→氷柱→光…と映像がズームして行き、パッと露天風呂の光景に切り替わっています。
場面の転換が鮮やかですね。

利平さんもおっしゃっていますが
(利平さん初めまして!)
入浴している人物の感じている外界とお風呂の温度差がよく伝わってきます。

枝先の氷柱の雫露天風呂

より小さな点までズームさせてみましたが、どうでしょう?
キンと冷えた朝のイメージが薄らいでしまったかな…?
「雫」と「露」も不協和音の様な…
うーん…

点数: 1

「雪兎野菜たつぷり入るシチュー」の批評

回答者 北野きのこ

添削した俳句: 雪兎野菜たつぷり入るシチュー

藤次郎さん初めまして。
よろしくお願いします。

雪兎の冷たさと食卓の暖かさの対比がとても鮮やかですね。
2つのパートで温度感に差がある一方で、郷愁を誘う点が共通している構造になっているのですね。

雪遊びから頬を赤くして帰った子供がシチューの食卓に着いている様子を想像しました。

シチューの形容としての「たっぷり」が私はとても好きです。
洋食の雰囲気にかなの擬態語がマッチするのかな…?
「具沢山」より「たつぷり」や「ごろごろ」が良いような。
何なら「たっぷり」表記でも効果的かもしれません。
完全に私の感覚論で恐縮ですが。

なので私は「たつぷり」を残して考えてみました。
雪遊びする人物とシチューを提供する人物が別人だと仮定して、後者の目線を意識しています。
いかがでしょう?

雪兎シチューには野菜をたつぷり
雪兎野菜たつぷり母のシチュー

「ジビエ誤読説」に関しては私も少し同意です。
「ユキウサギ」とカナ表記すると生物名としての意味が強まると思いますが、漢字表記でそれが払拭できるかどうか…

思い切って「雪達磨」にしてみるか!?
両者の違いを考えてみたいですね。

点数: 0

「ボンネット知らずと猫の昼寝かな」の批評

回答者 北野きのこ

添削した俳句: ボンネット知らずと猫の昼寝かな

徹之さん初めまして。
よろしくお願いします。

昼寝が夏の季語なので夏の日中の猫を想像きました。
ジリジリと熱せられたボンネットの上では何とも寝苦しそうな気が…

「車の価値も知らずに、のうのうと猫が寝ている」という状況から季語を選び直してみました。

かぬまっこさんがご指摘の通り、車の上にいるのが猫である事が示されていれば、猫が「車の価値など知らずに」いる事は明白だと思います。
「猫にとっては車の価値なんてどうでも良いんだなぁ」という思いを強調するのであれば、
車の価値あるいは猫の様子を記述するのはどうでしょうか?

軽トラの荷台で子猫が寝ているのか、
フェラーリの屋根をボス猫が占拠しているのか、
レトロカーの上に老猫が丸まっているのか、
色々な世界が描ける気がします!

高級車屋根に子猫のひなたぼこ
フェラーリに野良猫三匹ひなたぼこ

「車」とあれば「屋根」とさらに場所を絞る必要は無い気もするのですが…

真冬の寒冷地では停車直後のエンジンルームに暖を求めて野良猫が入り込んだりします。
発車直後にボンネットから猫の悲鳴が聞こえた…というごくごく個人的トラウマから「屋根」と明示したかった次第です(笑)

点数: 2

「春の宵玉の輿かなこの出逢い」の批評

回答者 北野きのこ

添削した俳句: 春の宵玉の輿かなこの出逢い

白井百合子さん、こんにちは。

婚活に励む妙齢の人物が「今夜のお相手をものにすれば玉の輿かも…!」とギラついている様子を想像してしまいました。
年頃の娘さん達と賑やかに楽しい春の宵を過ごされたのですね。

やや情報過多な気がするので…

○賑やかに恋愛や結婚の話をして夜を過ごした
○年頃の女の子達の話を聞くのは新鮮で楽しい
○最近の出会いについて「玉の輿のチャンスかも!?」と話す子がいた

くらいに分けてそれぞれ句にしてみてはいかがでしょうか?
全てをひっくるめるのは私には難しそうです。
(細切れにした所で変わらず難しいのですが)

駄句を失礼します…
添削では全くありません…

恋談義深まり春の星満つる
恋談義にぎやか春の夜更け行く

春の夜ビタミン溢れる子らの声

玉の輿狙う子の覇気燃える春
玉の輿狙う子のおり望潮

そんな気は無いつもりなのですが、私の句には婚活女子への毒が見え隠れしますねぇ…

点数: 3

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