「八月や伯父の戦死を子ら知らず」の批評
回答者 馬場芳樹
添削した俳句: 八月や伯父の戦死を子ら知らず
なおじい様
おはようございます。お世話になっております。秋の蚊では、私の疑問、「動詞が多いと説明になるというが、よくわからない」に分かりやすく説明いただき有り難うございました。何時もながら、大変勉強になりました。
御句。なおじいさんの3つの問については、①に付いては内輪の真意、感慨は他者には、大まかには理解出来ても完全に把握することは不可能でしょう。
③に付いては、確かに辛い言葉ですが、若い人々にとってどうなのか分かりませんが、ある程度聞き慣れています。悲しい言葉ではありますが。
②に付いて、叔父の子か作者の子というのが普通でしょが、大体親族であれば、隠す必要も無く詳しく無くても、聞いてはいると思います。戦死したのは知っているが詳しいことまでは知らない(残虐な殺され方等でそこまでは教えていな等。)と言う事はあるかもです。それにしても、戦後79年、どちらの子供としても、どんな事情でも聞いて耐えられない年ではないと思います。
と言う事は、二人のどちらかの子というのでなく、一般的な、いわゆる戦争を知らない子供たち?のことでは無いでしょうか?
若くして妻子を置いて死んでいかねばならなかった御霊の無念さを知ってくれ。残された戦死者の悲しさ辛さを思ってくれ、との、世間一般の人々への揶揄の句なのでは無いでしょうか?戦争は絶対ダメだ。そんな思いも知らずに、世の中はどんどんきな臭い方向へ進んでいます。何かせねばとも思うこともありますが、まあなる様にしか成らないと、オリンピックだ、野球だ、サッカーだと、目の前の些事に一喜一憂している自分が恥ずかしいです。ダラダラと長くなってしまいました。申し訳ありません。
御とは関係無い拙句が浮かびました。
戦場に今日も星降る月も出る
またよろしくお願いします。
点数: 1