「夢見るや寒さの奥の告白は」の批評
回答者 つちや郷里
添削した俳句: 夢見るや寒さの奥の告白は
山―田太郎さんこんにちは。初めまして。
良い夢を見ている時ほど途中で目が覚めて残念な気持ちになりますよね。
御句ですが、説明を聞かないと内容がわかりませんでした。
告白の夢の途中に起床したということをシンプルに書くべきかと思います。
『告白の途中に起きる寒き朝』
こうすれば夢と書かずに夢だと示唆できたと思います。
読み手に意外性を持たせるという技法です。
・上五の「告白」で、告白している情景が浮かびます。
・中七の「途中に起きる」で告白の途中に何が起こったのか興味を持たせます。
・そして下五で「あぁ告白の夢を見ていたんだ」という意外性を持たせます。
「寒し」というのは冬の季語ですが、心理的な描写も入っていて、幸せな夢が途中で終わった儚さが伝わってくると思います。
着眼点は悪くないので、これからも投句がんばってください。
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