「乳歯取れ蜀黍差し歯に笑う吾子」の批評
回答者 長谷機械児
添削した俳句: 乳歯取れ蜀黍差し歯に笑う吾子
いるかさん、こんにちは。
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定番は「20週俳句入門」(藤田湘子/角川ソフィア文庫)。俳句の“型”の本。ただ、これに関しては、取り合わせばかり上手くなって、一物仕立てが苦手になる弊害もあるといった文も目にしましたが…。
俳句の本は、売れ行きのほどはそれほど良いと思われず、新刊書店で探すのも難しかったりするので、公立図書館にでも行って、読みやすそうなものを見つけるのがよいのではないかと。
私が図書館で見つけて、ああ、俳句ってこんなんでも良いのだなあ…と感じ入ったのは「生き抜くための俳句塾」(北大路翼/左右社)ですが、これを読んで上達云々とは違う気がするので、オススメとは違うかなあ…。
あとは、夏井いつきのYouTubeチャンネル。過去の回は、タダで俳句の知識が得られるので良いです。ただ、最近は、企画・雑談回が増えてきた感じ。
御句について。
・「蜀黍差し歯」というものがあるのか、私はよく知りません。歯の抜けたところにモロコシの種をはめ込んでふざけているのか、あるいは、モロコシの種が差し歯みたいな形だと笑っているのか…。
・もしも「蜀黍」をトウモロコシの意味で使っているとしたら、「トウモロコシ」と「歯」はそれほど離れていないように思います。・「笑う吾子」が散文的に見えました。
句意が解っていませんが、「蜀黍差し歯」を子どものオフザケのことだということにして進めると、動詞「笑う」を取って、
歯の取れし吾子の蜀黍差し歯かな
くらいでどうでしょうか。
今後ともよろしくお願いします。
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