俳句添削道場(投句と批評)

長谷機械児さんの添削最新の投稿順の89ページ目

「借景はアルプスの朝白き靴」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: 借景はアルプスの朝白き靴

咲奈さん、はじめまして。
私もまだ初心者です(最近3ヶ月くらい)。よろしくお願いします。

コメント欄に句の意味(どんな情景を詠みたいと思って、この十七音にまとまったのか)を書いていただけると嬉しい(というか書いてもらわないと添削はできないと言った方が正しい)です。

コメント欄に句の意味が無いので、今回は、勝手に想像で補完しながら解釈します。

 アルプスの山々を遠くに望む部屋にいる(住んでいる、または、泊まっている)。
 清々しい朝がきた。私は、真新しい白い靴を用意している。これから、この白い靴で出かけようと思う。

おおよそこんなイメージと解釈しました。添削はしません(こういう解釈でよければ、これでよしです)。

気になる点として、咲奈さんが意図しているのかどうか解らないのですが、これは季語のない俳句(無季俳句)です。

季語について、私は別に無ければ無いでいいと思っていますが、必要と考える人達もいます。
そこで、ここなど「投句」というものを行う場では、私は季語1つを必ず含む句を作るように心がけています。

お互い、気楽にやっていきましょう。

指摘事項: 無季俳句

点数: 0

西瓜食むがぢがぢとする海の砂

回答者 長谷機械児

添削した俳句: 西瓜食むじゃりと音する海の砂

よし造さん、こんにちは。

「西瓜大菩薩」句への添削ありがとうございます。

「鎮座」という語の提案がお二方からあったのですが、これを使うと、大菩薩あたりの語は不要になり、

 テーブルに鎮座坐します黒西瓜

くらいに落ち着くのかなあ、と思ってます。

さて、御句について。

西瓜割の後の西瓜を食べるときに、砂の感触に行き当たった。ということなのですが。
「じゃりと音」したかなあ、と。

確かに、砂を噛んだら、不快な響きが歯から骨に伝わるのでしたが、それは音でよいのか、「じゃり」なのか、と気になりました。

自分の中で砂を噛んだときの感触を思い返し、「がぢがぢとする」とした句を提案句とさせていただきます。
(私の感覚のオノマトペを提案、というのも変な気がしますが・・・・)

今後とも、よろしくお願いします。

点数: 1

「三代目いまは叶わぬ夜這星」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: 三代目いまは叶わぬ夜這星

黒徹さん、はじめまして。

・「三代目」の語は、「祖父」から数えて「三代目」である私、ですね。コメントと照らし合わせないと解読不能なものになっていると思います。また、コメント通りの意味であるとして、上五「三代目」で切ることが(三代目であることの自負とか、そういった感慨)が、中七下五の内容とかみ合わないように感じます。
俳句というものに掛詞という技巧が残されているのか、私は知りません。短歌には残されているかもですが、俳句では・・・?

提案句は提示できませんが、コメント記載の句意を多少踏まえた句を作ってみましたので、参考までに。

 夜這星昔語りの羨まし

今後とも、よろしくお願いします。

点数: 1

西瓜割一刀のもとすっぽ抜け

回答者 長谷機械児

添削した俳句: 西瓜割一刀のもと外す太刀

卯月さん、はじめまして。

・「西瓜割」俳句とは何と挑戦的な! 小中学校時分の夏休みの宿題俳句として、みんなが揃って同じようなイメージを散々熟考済みなので(割れた、割れなかった、全然違うところを叩いてる、割れ方が汚い、砂が混じってる、割ったけど食べなかった・・・・)、独自の句を提示しづらいものと思います。そして、滑稽句になりやすい・・・というか、このイベントがそもそも滑稽味しか狙ってない。御句も「一刀のもと」とバッサリ叩っ切る結果を予想させる言葉のあとに「外す太刀」という“落ち”を措いた滑稽句。
・「一刀」と言った後に「太刀」は要らないかと思います。真剣を使った訳でもないでしょうし。

提案句は、「太刀」の重複を回避してみたものです。「外したり」では弱いなあ、と大失敗の様をつけてみました。

あと、大仰に格好つけるだけつけさせて、「あー、どうせこいつ駄目だろな」と失敗を予感させる、というのは如何かと、考えてみました。夏休みの宿題のために捻っていた頃よりはマシな「西瓜割」俳句になっているかと。

 西瓜割我は天然理心流

今後とも、よろしくお願いします。

点数: 0

ユトリロの空行く夏のかもめかな

回答者 長谷機械児

添削した俳句: ユトリロの巴里の空のかもめかな

知世さん、はじめまして。

俳句は、結局“読み手本位”の文芸と思うのです。その地に合わせて解釈する人もいれば、歳時記の語感をそのまま解釈に持ち込む人もいる。読み手に委ねるしかないように思います。それを作者として許さないなら、海外詠に渡り鳥の季語は難しいのだろうと思います。ただ、そもそも「かもめ」は季語として一般的ではないのでは?(私の手元にある歳時記2種類に当たってみましたが「かもめ」は見つかりませんでした)
・私はパリに滞在したことがないので、パリの夏空がどんなものかよくわかっていないのですが。ユトリロの絵から得る印象からだと、この画家の描く街並みは曇り空が多く、画面全体はやや濁りのある白色が多い、という感じで受け取りました。どれだけの人が「淡い青」という色彩で読み取ってくれるかは、わかりません。

提案句は、「巴里」(ぱりー)の三音外して、「夏の」を加えています。季語として一般的でないなら「夏」と言い切ってよいと思いました。

今後とも、よろしくお願いします。

点数: 1

長谷機械児さんの俳句添削依頼

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