「つるれいし日ごとに青空覆いゆく」の批評
回答者 長谷機械児
添削した俳句: つるれいし日ごとに青空覆いゆく
九条道家さん、こんにちは。
御句について。
・この句は、中八を解消したいと思います。これだけならば、「日ごとに」の「に」を削るとか、「青空」を「御空」に変えるとかいったことで解消できます。
・「つるれいし」(蔓茘枝)は秋の季語で、蔓茘枝(茘枝、苦瓜、ゴーヤー)の“実”のことを指すらしいので、俳句として文字通りに解釈すると、苦瓜の実が沢山、巨大に育って青空を隠していくといった光景に…。伸びる蔓のことを詠むなら、「つるれいし“の蔓”」とはっきりさせて、その上で別の季語を置くのがよいかと思います。
夏空へ日ごと茘枝の蔓のびる
夏空を茘枝の蔓の覆いたる
今後ともよろしくお願いします。
点数: 0