俳句添削道場(投句と批評)

長谷機械児さんの添削最新の投稿順の86ページ目

「名城の堀の水抜き牛蛙」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: 名城の堀の水抜き牛蛙

カイさん、はじめまして。

・先の句は私は添削しないままでしたが、この句でも使われている「名城」という語が気になります。この「名城」は、「名だたる城」でしょうか「名古屋城」の異名でしょうか。句の中で、名だたる城であることに何か意味があるのでしょうか。あるいは、名古屋城に思い入れがあるのでしょうか。
・先の「夏休み」俳句なら、夏休みにまた変わった経験を・・・とは思ったのですが、こちらは、水を抜いたらウシガエルが居ました、というただの報告に見えます。

以下は私の想像でしかないので、参考として(実際の牛蛙は、何を契機に鳴くものなのでしょう。よく耳にはしたのですが)。

 堀の水抜けば鳴くなる牛蛙

今後ともよろしくお願いします。

点数: 0

「かなかなのかなかな微かソリチュード」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: かなかなのかなかな微かソリチュード

74 さん、はじめまして。

・「かなかなのかなかな」は、要らないと思います。とくに面白いとも思われず(その鳴き声から「かなかな」と呼ばれるものが「かなかな」と鳴いている、って当たり前すぎるぐらい当たり前)、ソリチュードをどうにか残すに当たって、騒がしいと感じます。「蜩」という言葉だけで、鳴き声は読む人誰もが想起してくれるはずです。寧ろ、鳴き声しかイメージしてくれないくらい、と思います。
・空いた字数に、通勤している「私」の時間・空間を思わせる言葉を入れるのが良いと思います。

もしも「ソリチュード」を外して、音遊びに突き抜けるなら、擬音語を使わないイサクさんの「中野」句は良いと思います。私の思う「中野」(秋葉原に次ぐ趣味人の集積場)なら、蜩の声は喧噪にかきけされて聞こえないこともあるでしょう。もうそろそろ聞こえてきて良い時期なのに聞こえない、といった感じ。

提案句は措かずに、以下参考までに。74さんの通勤形態は知らないので(バス通勤かもしれず。地下鉄だと作りにくいか)。

 ひぐらしや駅のホームのソリチュード

今後ともよろしくお願いします。

点数: 2

「摘心を生き永らへし西瓜かな」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: 摘心を生き永らへし西瓜かな

げばげば さん、「立葵」「猫じゃらし」句の批評ありがとうございます。

 強がりで、怖がりは猫そのものでしたか。私は動物を飼っていない(植物も育てていない)のですが、そういえば漱石の小説の猫もそんなキャラクターだったろうか、と思い返しています。
 
 性格が名無しの猫で猫じやらし

なんてパロディに行き着いてしまいました。猫じゃらしから猫に至るので、これ以上無く即きすぎの冗談句ですが。

御句について。

・「摘心」の言葉遣いは正しいのでしょうか。植物を育てていない私は国語辞典に依るしかないのですが、枝や芽を摘み取ることと説明されていて、実を摘み取ることにはなっていないように思います。「摘果」「間引き」ならわかるのですが。

提案句は措かずに、以下参考までに。これはこれで直接的か。

 摘果してまんまるくなる西瓜かな

今後ともよろしくお願いします。

点数: 1

「死ぬことがこわいと思ふ夜食かな」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: 死ぬことがこわいと思ふ夜食かな

卓鐘 さん、「猫じゃらし」句の批評ありがとうございます。

御句について。

・夜中に恐怖心をおぼえることは当たり前というか、子どもっぽいというか、単純にまずそう感じました。
・「こわい」は、歴史的仮名遣いでは「こはい」になります。
・口語俳句添削し辛いですね。「が」の助詞にどれだけの意味があるのだろう、「は」では駄目だろうか。「こわいと思ふ」と言う言葉が、字面以上の何かを言いたげにも見えて、「思ふ」を取り除くことも躊躇われます。

提案句は措かずに、以下ご参考。

 死ぬことが怖いと思ふ西瓜かな

何かしら、別の想像が出来るかも。単に、お盆のお供え物に見えるかも、ですが。

今後ともよろしくお願いします。

指摘事項: 新旧仮名遣いの混用

点数: 1

「白日傘閉づや世界を染めながら」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: 白日傘閉づや世界を染めながら

イサクさん、「猫じゃらし」句の添削ありがとうございます。

「よくあるアプローチなんですかね・・・?」について、
人間の描写に植物の季語を取り合わせる形の句を作る前段階として、植物から“性格”を導き出すということは普通にしていると思うのです。

 ○○○○な女や×××の花
 ○○○○してをり×××の花

といった句を作るとして、「×××の花」が実景(「○○○○な女」「○○○○している人」と居合わせたときに偶々咲いていた花)ということは無いだろうと思うのです。どんな花ならどういう性格・振る舞いの描写に合うか検討するのに、植物の“性格”を導き出すアプローチはあったろうと思います。

そして、このアプローチだけを突き詰めると、「性格が八百屋お七」の句(京極杞陽)になったりするのではないか、と、これは私の勝手な想像ですが。

御句について。
白日傘というものは、浜辺に立てる大きなパラソルみたいなものなのでしょうか? 天に向かって直立した状態のまま閉じるという動作を普通の日傘ではしない(傘というものは、自分の手前に倒してから閉じます)ので、いろいろな方の推理(自分の視界がいくらかひらけて青空が見えるようになったり、傘の下にあった影が消えていったり)は、多分どれも違うように思いますが。

それで、正解が何なのか、と問われても、それは私も解らないのですが。

それでは、今後ともよろしくお願いします。

点数: 0

長谷機械児さんの俳句添削依頼

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