「三叉路の参拝客や銀杏の実」の批評
回答者 長谷機械児
添削した俳句: 三叉路の参拝客や銀杏の実
マサトさん、こんにちは。
御句について。
・「三叉路」とか「Y字路」とか、分かれ道というのは画になるので(横尾忠則がシリーズにしてしまうくらいには)、俳句にしてみたいなあとは思うのですが、道以外の道具立てが中々揃わないところ、この句は十分要素が揃っていそうです。「参拝客」の一語でもって、人の存在と、その人の目的地(寺社)が示されているので、これは俳句的に効率の良い言葉というやつでしょう。
・「三叉路の参拝客」の「の」に、私には違和感を感じました。何でもよく繋げられる「の」ですが、かなりあいまいな感じがしました。
「銀杏の実」を「銀杏」(ぎんなん)に変えたり、「参拝客」を音数の少ない別の類語に変えたりすれば、「の」も少し具体的な描写にできるかと、
銀杏や三叉路をゆく参拝者
巡礼の惑ふ三叉路銀杏の実
今後ともよろしくお願いします。
点数: 2