俳句添削道場(投句と批評)

長谷機械児さんの添削得点の低い順の83ページ目

「バスロールサイン回りて春の果」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: バスロールサイン回りて春の果

げばげばさん、こんにちは。

御句について。

「バスロールサイン」検索しました。あれのことかな、と思いながらも、イサクさんと同様自信がなかったので。
検索した結果、私の想像していたもののことで良さそうでしたが、どうもこの呼び名では「インテリアのお洒落アイテム」化している感じで、外国のものを広げて壁に飾っている写真が多数ヒットしました。

これは、日本語の「方向幕」「行先表示」のほうがいいのでは?(音数も少なくて済みます) ただ、バスであることが必要だったらアリなのかも。

 行く春や行先表示定まらず
 方向幕どこまで回る春の果

…方向幕自体、アドバルーンなみに珍しくなってきました。もうほとんど電子表示になっているのではないでしょうか。

今後ともよろしくお願いします。

点数: 2

「魚介獲る女ら囲う焚き火かな」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: 魚介獲る女ら囲う焚き火かな

カイさん、お久しぶりです。

御句、季語「海女」(晩春)を避けるために妙に語数を増やした感じがします。いっそ焚き火を消して当季の句にしては?とも思うところがあります。

一旦、「焚き火」の句として。

先にも触れましたが、「魚介獲る女ら」は、季語をばらした説明みたいになっています。単に「女ら」として、別の言葉で海女さんかもなあ…程度の想像を読み手にさせるのが良いと思います。

 女らは焚き火囲んで武勇譚
 女らの荒磯を見遣る焚き火かな

あと、別の季節が投句されても構いはしないのですが、またその季節が来るまで句を寝かせておいても良いかも知れません。時間をおいて見返すと新たな発見があったりもするようです(そういう指南をされる女性俳人の動画を見たことがあります)。

今後ともよろしくお願いします。

点数: 2

「うりずんや首里城跡に一礼す」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: うりずんや首里城跡に一礼す

いくさん、こんにちは。

御句について。

・「一礼」だと軽く簡単なものに感じます(なおじいさんの指摘に同じです)。なおじいさん提案の「深く礼」だと、読むときのリズムが変わってくる感じがするので、なるべくリズムを変えずに「黙礼」(無言のまま敬礼すること)はどうでしょう。
・時候季語「うりずん」は機能しているのかどうか。「首里城」と判りやすい語を入れてあるので、沖縄だということを季語に託す必要もなく、別の季語を検討してもよさそうな(沖縄は梅雨入りして、“うりずん”という時期からは外れたようですし)。

 夏空や首里城跡へ黙礼す
 夏空へ深き礼せり首里城址

今後ともよろしくお願いします。

点数: 2

「蟻の列紅海かつて真二つに」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: 蟻の列紅海かつて真二つに

ちゃあきさん、こんにちは。

御句について。

取り合わせというか、蟻の列を大きなものに例える隠喩と読みました。安西冬衛の一行詩「春」を連想しました。

「かつて」を取り除いて音数調整。げばげばさんは直喩の句にしていますが、「やうな」「ごとく」を使わない感じで、

 葦の海を真二つにして蟻の道 (実在する「紅海」より伝説の「葦の海」の方が隠喩と受け止めやすいかなと)
 預言者に率ゐられたる蟻の列 (他の二人の案にもあったモーゼ…この人を出すなら海を割る表現も要らない気がする)

今後ともよろしくお願いします。

点数: 2

「産み月のひとと見てゐる海月かな」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: 産み月のひとと見てゐる海月かな

げばげばさん、こんにちは。

御句について。

・「海月」(くらげ)→「うみづき」(そんな読みはないようだが)→「産み月」という音の連想による取り合わせかと思って読んでいましたが、違ったようで。
・妊娠・出産とくらげとの取り合わせ。生命の不思議とか、不定形の不安とかいった感じはしました。
・「見てゐる海月」というのが、水族館の水槽に飼われたクラゲみたいで(というか、コメントによればその通りで)、季節は感じにくいなと思いました。

“海に浮かぶくらげ”である余地を残すべく、視界を広く、積極的に「見る」のではない感じに。

 産み月のひとの眺むる海月かな

今後ともよろしくお願いします。

点数: 2

長谷機械児さんの俳句添削依頼

最新の投稿順に並んでいます。回答が付いた投稿が先頭に移動します。

父と子を追ふ夏休の掃除機

回答数 : 7

投稿日時:

大南風やくざな鳥の来て騒ぐ

回答数 : 3

投稿日時:

汗ばむやネクタイにつながれしまま

回答数 : 6

投稿日時:

ヒートンぐりぐり薄暑の壁抉る

回答数 : 2

投稿日時:

清姫の鹹き恋さくら餅

回答数 : 3

投稿日時:

長谷機械児さんの添削依頼2ページ以降を見る

その他の添削依頼

白鷺や夕日消えゆく山裾へ

作者名 さつき 回答数 : 0

投稿日時:

手を握り目を閉じてきてお母さん

作者名 翔子 回答数 : 2

投稿日時:

麗かや鉈彫縁に並べあり

作者名 久田しげき 回答数 : 2

投稿日時:

添削依頼をする!

「私はロボットではありません」にチェックを入れてください。

▼添削依頼された俳句の検索

▼添削と批評(返信)の検索

ページの先頭へ

俳句添削道場の使い方。お問い合わせ

関連コンテンツ