俳句添削道場(投句と批評)

長谷機械児さんの添削得点の低い順の82ページ目

「さようなら犬歯に齧る梨湑む」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: さようなら犬歯に齧る梨湑む

げばげばさん、こんにちは。

御句について…。

「湑む」とは知らない漢字だったので検索から始めました。

 読み:したむ
 意味:(1)(容器に入った)液体をしたたらす、(2)酒を飲み尽くす

意味を知っても、この句の中でどう読むものなのかよくわからないままでした。

「さようなら」「犬歯」「梨」いろいろな言葉を登場させているので、これらにしっかり繋がる動詞が良いように思うのですが…。ありきたりなところですが「染む(る)」とか。

今後ともよろしくお願いします。

点数: 2

「朝霧や畦を分け入る野辺送」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: 朝霧や畦を分け入る野辺送

げばげばさん、「背広」句へのコメントありがとうございます。

御句について…。

動詞「分け入る」が前後の言葉と合っていないように見えます。

「野辺送(の葬列)」が分け入る…葬列は静かに進んでいくものでは?
「畦」に分け入る…手で掻き分けるような茂みのようなものは想像しづらいです。

 朝霧の畦道をゆく野辺送

今後ともよろしくお願いします。

点数: 2

「舟小屋のトタンたばしる夕しぐれ」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: 舟小屋のトタンたばしる夕しぐれ

げばげばさん、こんにちは。

御句について。

ちゃあきさんと同様に、「トタンが“たばしる”」と読んでいました。“たばしる”と言う語を知らなかったので。
辞典に当たってみると、勢いよく飛び散る、「ほとばしる」と同意、とのこと。
トタン屋根が飛び散るとなると、時雨どころでない災害の惨状なので、ここで読みが違うことに気づいたと言った具合でした。

しかし「夕しぐれ」も飛び散るものではないような。「雨粒」なら飛び散るかもしれませんが、「夕しぐれ」にそこまで読者の視点をクローズアップさせることができるかどうか。

といって、「夕しぐれ」を「雨の粒」などとと言い換えたのでは季語が無くなるので、「たばしる」景を残しつつの提案句は思いつかないのですが。

今後ともよろしくお願いします。

点数: 2

「光たつフェンスの霜に夜や明けぬ」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: 光たつフェンスの霜に夜や明けぬ

イサクさん、「花道を」句に添削ありがとうございます。

追悼句として意識しすぎて、舞台を格好良く退場するイメージから離れられませんでした。「決める」いいですね。

御句について。

「夜や明けぬ」。“あさまだき”でも“あけやらぬ”でも“あさぼらけ”でもなく。
「や」で「夜」にアクセントを置きつつ、助動詞「ぬ」で夜明けが完了も示しているので、「光立つ」を夜明け前の景として見るか、明けたあとの陽を受けた景と見るか悩みます。

夜の景なら、光が際立っていた美しい夜の霜だったが、その夜は明けてしまった、という句として、
夜明けの景なら、曙光を受けて光際立つ霜を目にして、夜が明けたのだなあ(と実感した)、という句としても読めそうです。

それぞれの読みごとに、以下のようにしてみました。

 光たつフェンスの霜の夜や明けぬ (夜の景)
 光たつフェンスの霜に夜の明くる (夜明けの景)

さらに「ぬ」が否定の助動詞という読みは、さすがにないでしょうが…(そうなるとN先生の動画にあった「サタン離れぬ」句のようなことに)。

今後ともよろしくお願いします。

点数: 2

「飛花を追ふ髪へいとやはらかき落花」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: 飛花を追ふ髪へいとやはらかき落花

イサクさん、こんにちは。

「万民の目」句への添削ありがとうございます。

御句について。
まず初読で、「飛花を追ふ髪」って何?と詰まりました(髪が、追う?)。
次に、「飛花を追ふ」で一旦切れるとすると…。字面通りに受け取るなら、人物の省略は“私”のこととして読むので、どうもすっきりしない感じがします(飛花を追うのも私なら、髪に落花を受けているのも私で、そんな状況を俯瞰しているのもまた私。何だか忙しい)。卓鐘さんは「幼な子」を補完して読んでいて、なるほど子どものことを観察しているということで通じましたが、「子」を句の中に入れる必要があったのだろうと思います。

 飛花を追ふ子の前髪に落花かな

今後ともよろしくお願いします。

点数: 2

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