長谷機械児さんの添削最新の投稿順の80ページ目
「秋刀魚焼くにほひをまとふ余生かな」の批評
回答者 長谷機械児
添削した俳句: 秋刀魚焼くにほひをまとふ余生かな
げばげばさん、「城門」「天目」句の批評ありがとうございます。
御句について。
私も、詠み手自身(省略された「私」)の「余生」と読んでしまいました。随分しんみりした句で・・・、と。
季語「秋刀魚」難しそうですね。即物的に読もうにも、「さんま」そのものを描くとしても描きづらい(季語が動く。どんなに見つめてみても、他の魚でもよいことしか見えてこない)。人間を入れ込んでみるとなんだか人情話かホームドラマみたくなる(それこそ匂いがつきまとう)。秋刀魚を焼いたときの火の激しさの描写に逃げる手もあれどこれは類句一直線(角川の歳時記における「秋刀魚」では、例句の半分くらいが「火」の句でした)。
これはもう、開き直りが必要なんでしょうかね。私は実際に秋刀魚をこのように見たんだから!(アジでもイワシでも同じことだろうが、類句だろうが関係ねえ)と。
今後ともよろしくお願いします。
点数: 1
「食いたしと言ふ秋刀魚まだ待てと言ふ」の批評
回答者 長谷機械児
添削した俳句: 食いたしと言ふ秋刀魚まだ待てと言ふ
知世さん、「しまなみ」句に対する感想ありがとうございます。
御句について。
・「食い」は「食ひ」です。
・初読したときは、変わった形の句だと思って読んでいました。季語「秋刀魚」を真ん中に据えて、「食いたしと言ふ」と「まだ待てと言ふ」とが同じ力で引っ張り合っている。やじろべえのような形と見えました。そして、これは食卓に置かれた秋刀魚を挟んで行われる親子(または夫婦)の会話かと想像して、他の方と同じようなイメージに落ち着いたのですが(食べる側と食べられようとする側とは思わず)。
「待て」という主体を秋刀魚だと解らせるにはやはり助詞「の」「は」は外せないかと思います。
食ひたしと云へば秋刀魚は待てと云ひ
食ひたしと請へば秋刀魚の命請い
くらいかと。まあ、2句目は冗談めいてますが(秋刀魚さん、あんたもう死んで冷凍にされてますで)。
今後ともよろしくお願いします。
指摘事項: 新旧仮名遣いの混用
点数: 1
「人の腹一度突いて秋刀魚焼く」の批評
回答者 長谷機械児
添削した俳句: 人の腹一度突いて秋刀魚焼く
負乗さん、「天目」句に対する(割と好評な)批評ありがとうございます。
御句について。
初読の感想は、およそイサクさんと同様でした(「刀」だけに物騒な感じがする。読みは「つついて」がよいかな)。
「人」というのが他人一般といった感じがするので、これを誰か家族を表す「妻(夫)」とか「兄」とかにすれば、物騒イメージは減らせるかも知れません(イサクさんの提案句では「君」でしたが、これは随分近いかなとも)。
夫の腹一度つついて秋刀魚焼く
しりとりの「駱駝」句について。「不成就日」との取り合わせ、なかなか偶然とは思われませんが…(聖書の言葉と、暦の上の俗信。どちらも願いの叶う/叶わないに関する言葉)。
今後ともよろしくお願いします。
点数: 1
「初秋刀魚一尾ちびちびつつきをり」の批評
回答者 長谷機械児
添削した俳句: 初秋刀魚一尾ちびちびつつきをり
イサクさん、「天目」句の批評ありがとうございます。
中七で切る形を考えると、終止形にして
天目の見込みに旅す天の川
でしょうかね。もともとは「見込み」で考えていたのを連体形「旅する」とするために、少々苦し紛れに「内」としたものなので。
御句について。「一尾ちびちび」の音の連なりが面白いと思います。他の方の批評にある、行儀の善し悪しについてはわかりません(さんまは、そんなにお行儀の良い食べ物という気がしないので。どんな食べ方でも宜しかろうと思います)。
今後ともよろしくお願いします。
点数: 1
長谷機械児さんの俳句添削依頼
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