俳句添削道場(投句と批評)

長谷機械児さんの添削得点の高い順の8ページ目

「魚介獲る女ら囲う焚き火かな」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: 魚介獲る女ら囲う焚き火かな

カイさん、お久しぶりです。

御句、季語「海女」(晩春)を避けるために妙に語数を増やした感じがします。いっそ焚き火を消して当季の句にしては?とも思うところがあります。

一旦、「焚き火」の句として。

先にも触れましたが、「魚介獲る女ら」は、季語をばらした説明みたいになっています。単に「女ら」として、別の言葉で海女さんかもなあ…程度の想像を読み手にさせるのが良いと思います。

 女らは焚き火囲んで武勇譚
 女らの荒磯を見遣る焚き火かな

あと、別の季節が投句されても構いはしないのですが、またその季節が来るまで句を寝かせておいても良いかも知れません。時間をおいて見返すと新たな発見があったりもするようです(そういう指南をされる女性俳人の動画を見たことがあります)。

今後ともよろしくお願いします。

点数: 2

「うりずんや首里城跡に一礼す」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: うりずんや首里城跡に一礼す

いくさん、こんにちは。

御句について。

・「一礼」だと軽く簡単なものに感じます(なおじいさんの指摘に同じです)。なおじいさん提案の「深く礼」だと、読むときのリズムが変わってくる感じがするので、なるべくリズムを変えずに「黙礼」(無言のまま敬礼すること)はどうでしょう。
・時候季語「うりずん」は機能しているのかどうか。「首里城」と判りやすい語を入れてあるので、沖縄だということを季語に託す必要もなく、別の季語を検討してもよさそうな(沖縄は梅雨入りして、“うりずん”という時期からは外れたようですし)。

 夏空や首里城跡へ黙礼す
 夏空へ深き礼せり首里城址

今後ともよろしくお願いします。

点数: 2

「蟻の列紅海かつて真二つに」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: 蟻の列紅海かつて真二つに

ちゃあきさん、こんにちは。

御句について。

取り合わせというか、蟻の列を大きなものに例える隠喩と読みました。安西冬衛の一行詩「春」を連想しました。

「かつて」を取り除いて音数調整。げばげばさんは直喩の句にしていますが、「やうな」「ごとく」を使わない感じで、

 葦の海を真二つにして蟻の道 (実在する「紅海」より伝説の「葦の海」の方が隠喩と受け止めやすいかなと)
 預言者に率ゐられたる蟻の列 (他の二人の案にもあったモーゼ…この人を出すなら海を割る表現も要らない気がする)

今後ともよろしくお願いします。

点数: 2

「産み月のひとと見てゐる海月かな」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: 産み月のひとと見てゐる海月かな

げばげばさん、こんにちは。

御句について。

・「海月」(くらげ)→「うみづき」(そんな読みはないようだが)→「産み月」という音の連想による取り合わせかと思って読んでいましたが、違ったようで。
・妊娠・出産とくらげとの取り合わせ。生命の不思議とか、不定形の不安とかいった感じはしました。
・「見てゐる海月」というのが、水族館の水槽に飼われたクラゲみたいで(というか、コメントによればその通りで)、季節は感じにくいなと思いました。

“海に浮かぶくらげ”である余地を残すべく、視界を広く、積極的に「見る」のではない感じに。

 産み月のひとの眺むる海月かな

今後ともよろしくお願いします。

点数: 2

「袋絵馬つる兵児帯や風薫る」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: 袋絵馬つる兵児帯や風薫る

げばげばさん、こんにちは。

御句について。

・「袋絵馬」は知らなかったので検索しました。写真がみつかり、どんなものかは解りました。大宮の氷川神社には昔(10年以上前)立ち寄ったことがあるものの、そんなものは記憶にないな…と思っていると、見つけた記事によれば、個人情報保護の観点から2019年に始めたとのこと。それは知らないはず。
・初読では「袋絵馬つる兵児帯」で、“子どもの帯に絵馬を括り付ける”ような変わった習慣が地方にあるのかと思っていましたが、そういうことではないようで。では何だろう「兵児帯」は?…となっていました。

「袋絵馬をつる(子が着けている)兵児帯」「袋絵馬をつる兵児帯(を着けた子)」ということだとしたら、兵児帯が句の中心にある感じがするので、袋絵馬でなくてもよいのでは…と、

 絵馬掛ける兵児帯の子よ風薫る

また、袋絵馬を中心に据えるなら、まだまだ新興のローカルな風物なので、地名からの紹介みたいなのでいい気もして、

 風薫る武蔵の国の袋絵馬

今後ともよろしくお願いします。

点数: 2

長谷機械児さんの俳句添削依頼

最新の投稿順に並んでいます。回答が付いた投稿が先頭に移動します。

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長谷機械児さんの添削依頼2ページ以降を見る

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