長谷機械児さんの添削得点の高い順の6ページ目
「さようなら犬歯に齧る梨湑む」の批評
回答者 長谷機械児
添削した俳句: さようなら犬歯に齧る梨湑む
げばげばさん、こんにちは。
御句について…。
「湑む」とは知らない漢字だったので検索から始めました。
読み:したむ
意味:(1)(容器に入った)液体をしたたらす、(2)酒を飲み尽くす
意味を知っても、この句の中でどう読むものなのかよくわからないままでした。
「さようなら」「犬歯」「梨」いろいろな言葉を登場させているので、これらにしっかり繋がる動詞が良いように思うのですが…。ありきたりなところですが「染む(る)」とか。
今後ともよろしくお願いします。
点数: 2
「朝霧や畦を分け入る野辺送」の批評
回答者 長谷機械児
添削した俳句: 朝霧や畦を分け入る野辺送
げばげばさん、「背広」句へのコメントありがとうございます。
御句について…。
動詞「分け入る」が前後の言葉と合っていないように見えます。
「野辺送(の葬列)」が分け入る…葬列は静かに進んでいくものでは?
「畦」に分け入る…手で掻き分けるような茂みのようなものは想像しづらいです。
朝霧の畦道をゆく野辺送
今後ともよろしくお願いします。
点数: 2
「舟小屋のトタンたばしる夕しぐれ」の批評
回答者 長谷機械児
添削した俳句: 舟小屋のトタンたばしる夕しぐれ
げばげばさん、こんにちは。
御句について。
ちゃあきさんと同様に、「トタンが“たばしる”」と読んでいました。“たばしる”と言う語を知らなかったので。
辞典に当たってみると、勢いよく飛び散る、「ほとばしる」と同意、とのこと。
トタン屋根が飛び散るとなると、時雨どころでない災害の惨状なので、ここで読みが違うことに気づいたと言った具合でした。
しかし「夕しぐれ」も飛び散るものではないような。「雨粒」なら飛び散るかもしれませんが、「夕しぐれ」にそこまで読者の視点をクローズアップさせることができるかどうか。
といって、「夕しぐれ」を「雨の粒」などとと言い換えたのでは季語が無くなるので、「たばしる」景を残しつつの提案句は思いつかないのですが。
今後ともよろしくお願いします。
点数: 2
「光たつフェンスの霜に夜や明けぬ」の批評
回答者 長谷機械児
添削した俳句: 光たつフェンスの霜に夜や明けぬ
イサクさん、「花道を」句に添削ありがとうございます。
追悼句として意識しすぎて、舞台を格好良く退場するイメージから離れられませんでした。「決める」いいですね。
御句について。
「夜や明けぬ」。“あさまだき”でも“あけやらぬ”でも“あさぼらけ”でもなく。
「や」で「夜」にアクセントを置きつつ、助動詞「ぬ」で夜明けが完了も示しているので、「光立つ」を夜明け前の景として見るか、明けたあとの陽を受けた景と見るか悩みます。
夜の景なら、光が際立っていた美しい夜の霜だったが、その夜は明けてしまった、という句として、
夜明けの景なら、曙光を受けて光際立つ霜を目にして、夜が明けたのだなあ(と実感した)、という句としても読めそうです。
それぞれの読みごとに、以下のようにしてみました。
光たつフェンスの霜の夜や明けぬ (夜の景)
光たつフェンスの霜に夜の明くる (夜明けの景)
さらに「ぬ」が否定の助動詞という読みは、さすがにないでしょうが…(そうなるとN先生の動画にあった「サタン離れぬ」句のようなことに)。
今後ともよろしくお願いします。
点数: 2
長谷機械児さんの俳句添削依頼
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