俳句添削道場(投句と批評)

げばげばさんの添削得点の低い順の1029ページ目

「錦秋に一手一手と眉間にシワ」の批評

回答者 げばげば

添削した俳句: 錦秋に一手一手と眉間にシワ

こんにちは。
はじめまして、げばげばと言います。

何から始めたいいか、そうですね、まずは歳時記を購入するのは良いと思います。
季語には共通の理解というものがあり、その季語を置くことで、読み手に共通の心情を届けることができるという力を持っています。

もうひとつは取り合わせというものを学んでみることです。
まずは、日常の中にある気づきやプチ発見を12音で詠んでみることです。
「茶碗の底の小さき罅」でも「ふおんふおんと吐く換気扇」でも、些細な気づきでいいのです。(すいません、今目の前にあるものを勝手に挙げました)
大事なことは、この12音には季語をいれないということです。

そして、出来上がった12音にぴったりの季語と合わせます。このとき、あまり関係のありすぎる季語はだめです。また遠すぎる季語もダメです。このつかず離れずというのも俳句を詠むときの妙です。

たとえば、
秋刀魚焼くふおんふおんと吐く換気扇
なら普通じゃないですか。「秋刀魚を焼いたから」って意味になるじゃないですか?こういうのは「季語が近い」とか「因果関係がある」と言って、イマイチなのです。

じゃあ、どういう季語を斡旋するか、というときに、歳時記をよみ込んで、その季語がどういう意味をもつ季語であるか、とか、読み手にどんな心情を届けることができる季語なのかを知っておく必要があります。

たとえば、即吟であれですが
行く秋や茶碗の底の小さき罅
これは、ちょっとした罅にも心がゆくくらい、しみじみと秋が行くのを惜しむ感じになりますし。
凍蝶や茶碗の底の小さき罅
とかになると、とてもとても厳しい寒さの中で、最後の力を振り絞っていきている蝶の命を、自分の苦い罅のある生活と重ねているような句になります。

短日やふおんふおんと吐く換気扇
とかだと、いよいよ冬となり、日が沈むのが早くなってきたなあという心持。換気扇からは白い湯気が吐き出され、外にいる自分と中で温かい食事が生まれていく感じの対比があり、冬の路地のさびしくもあわただしい夕景が映像として出てきます。

夜の秋ふおんふおんと吐く換気扇
これは
晩夏の夜。夜になると少し秋を感じるような、ちょっともの悲しい時期のことで。こんどはしっとりとしている夜。「ふぉんふぉん」の音が寂しさでなく切なさの音に変わってきます。

今、目につくものでぱっと書いてみましたが、
まずは、自分のプチ発見やプチ感動(ささいなものでもいいのです。そういうところに目がいくのかあ、という発見があれば何よりです)を12音として残していくということ。
それと季語を学ぶ。この2点です!いろいろ試してみて下さい。慣れてくると楽しくなってくると思います~!

点数: 4

「凩に欠けたる銀の奥歯かな」の批評

回答者 げばげば

添削した俳句: 凩に欠けたる銀の奥歯かな

こんにちは。
いつも勉強させていただいています。

御句。これはおもしろいですね。虚の因果として働いていると思います。「かな」の型が合うかは少し悩ましかったですが、凩のせいで、欠けたわけじゃないけど。ですよね。この「に」も少しくせものですね。「凩のなかに」と舞台装置だけに見えたりもするし。
ということで提案は完全口語になりました。お好みではないかも。

凩が強くて銀歯取れました

点数: 4

「夜光る清水寺や冬紅葉」の批評

回答者 げばげば

添削した俳句: 夜光る清水寺や冬紅葉

こんにちは。
いつも勉強させていただいています。

清水と冬紅葉、これは最高ですよねー。私も京都は近いのでよく行きますが、夜は夜でまた圧巻です。
これは「夜」というだけで、ライトアップは想像の範疇だととらえれば省けるかも。他の音数で何をするかは悩みますが、夜を残すか灯りを残すか。

清水の舞台灯るや冬もみぢ
ひとりゐて清水の夜の冬もみぢ

点数: 4

「Nじいさんを探して師走半ばかな」の批評

回答者 げばげば

添削した俳句: Nじいさんを探して師走半ばかな

こんにちは。
いつも勉強させていただいています。

御句。プライベートのいろいろで急に抜けるということはありますが、なおじいさんの場合は、元気なら見てると思うので、元気がないのかな?と心配になります。でもここ以外の連絡がとれないので、さびしいですね。元気ならいいなあ。

点数: 4

「子供でもこころ嬉しき卵酒」の批評

回答者 げばげば

添削した俳句: 子供でもこころ嬉しき卵酒

こんにちは。
いつも勉強させていただいています。

御句。うれし俳句は結構ありますし、直接的な心情ですけど、私は好きです。
「子供でも」が説明っぽいのと「こころ」が必要か、などの指摘もあると思うので、卵酒がうれしいというよりも、違うことをうれしいと言って間接的に持っていくのも手です。たとえば、卵酒がかあさんの大きい湯呑みに入れられてるとか、何か具体的なモノへのよろこびから、母が作ってくれたことへのよろこびへ持って行けたらと思ったりします。
かあさんの湯呑み嬉しき卵酒

点数: 4

げばげばさんの俳句添削依頼

最新の投稿順に並んでいます。回答が付いた投稿が先頭に移動します。

初開き猪口の底ひの二重丸

回答数 : 10

投稿日時:

秋の暮ぽかんと開く焼却炉

回答数 : 26

投稿日時:

胸骨は鳥かごに似て銀河濃し

回答数 : 39

投稿日時:

目高散れおのれの好きないろになれ

回答数 : 14

投稿日時:

睡蓮や朝はみづより生まれ来る

回答数 : 13

投稿日時:

げばげばさんの添削依頼2ページ以降を見る

その他の添削依頼

ゆでたまごつるりかわ剥く流行風邪

作者名 佐渡 回答数 : 5

投稿日時:

大寒の水脈船尾に絡みつき

作者名 藤井茂 回答数 : 3

投稿日時:

諦めず夢を育てて風薫る

作者名 優子 回答数 : 2

投稿日時:

添削依頼をする!

「私はロボットではありません」にチェックを入れてください。

▼添削依頼された俳句の検索

▼添削と批評(返信)の検索

ページの先頭へ

俳句添削道場の使い方。お問い合わせ

関連コンテンツ