「林道の茶屋ほの淡き桜餅」の批評
回答者 なお
添削した俳句: 林道の茶屋ほの淡き桜餅
ときさん、こんにちは。
御句拝読しました。美味しそうな句ですね(笑)。
「ほの淡き」の是非をとのことですので、その点について申し上げます。
「ほの」という接頭語は、「かすかに」とか「わずかに」という意味をあらわします。「ほのかに」と同じだと思っていいと思います。
一方で、「淡い」という言葉は、濃くなくてほのかな色合いを表しています。そんな「淡い」に、「ほのかな」という意味の「ほの」がつきますと、「まだ未定です」とか、「あらかじめ予定する」みたいな重複表現になりそうです。
ですので、単に「淡い」でよろしいのではないでしょうか?
「林道の茶屋に淡き桜餅」
これは字足らずで提案句ではないです。なぜこれを出したかと言いますと、私は、「桜餅」という季語に、すでにその淡い色合いやほのかな香り、もちろん程よい甘さなどが含まれていると思いますので、あえて色合いを出さなくてもいいのではと思ったからです。
・林道の茶屋の名物桜餅
・林道の茶屋に伝わる桜餅
なんだかありきたりのようですが、すでに季語にある要素は言わず、桜餅がこの茶屋の売りになっているという設定にしてみました。
何かのご参考になれば幸甚です。よろしくお願いします。
点数: 1