俳句添削道場(投句と批評)

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「桜咲く背に自撮り棒いとほしき」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 桜咲く背に自撮り棒いとほしき

ひまじんさん、こんにちは。初めまして。面白いお名前ですね。普通なら「暇人」を思い浮かべるところですが、私の世代では、響きから、「イマジン」を想像しますよ(笑)!

さて御句拝読しました。正直申し上げて、ちょっとわかりにくい気がしました。特に下五の「いとほしき」。

まず上五から中七の「桜咲く背に自撮り棒」ですが、普通に読みますと、桜を背景に、というより、桜の花の下で作者が背中に自撮り棒を背負っているように読めます。
もしコメントのように桜を背景に自撮りするなら、上五を「背に桜」とするのも一案かと思います。これも、背景ととってくれるか微妙なところもありますけど(遠山の金さんファンとか)。

次に問題の「いとほしき」ですが、私も「愛おしい」のか、「いと欲しき」かで迷いました。どちらも「?」だからです。
「愛おしい」であれば、自分ならまだしも、なぜ他人の自撮り棒が愛おしいのか?
「いと欲しき」であれば、なぜここで平安時代のような「いと」が突然出てくるのかと、「欲しい」って、自分ならまだしも他人が撮っているのですよね?なぜその人が「欲しがっている」とわかるのか?
その辺が疑問でした。

御句を拝読していて、もしかしたらこういうことなのかなあと推測して提案句を置かせていただきます。

・さくら背に自撮りの棒のありがたき
・自撮り棒忘れ桜の撮りにくき

まるで違っていたらごめんなさい。
よろしくお願いします!

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「寒いねと触れる指先初雪や」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 寒いねと触れる指先初雪や

Aさん、こんにちは。
御句拝読しました。なんだか青春ですねー(笑)。

二点、気になるところがあります。一つ目は、下五が「や」で終わっていること。「や」は詠嘆を表すので、それはいいのですが、切れ字というくらいですから基本的に句中にあり、ひと息ついたり場面転換をしたりする役目を持ちます。それからすると、最後にひと息ついたり場面転換する意味ないですよね。
この下五は、先頭に移動してはいかがでしょうか?

・初雪や触れる指先寒いねと

これでもいいような気もするのですが、もう一つの問題は、季語の重なりです。「寒い」と「初雪」がともに冬の季語です。同じ季節のことであり、「寒い」はもしかしたら「寒さ」とか「寒し」ではないので季語ではないのかもしれませんが、いずれにしても近すぎますので、どちらか一つでいいのではと思います。

・初雪や思わず触れる指の先

もしかしたら指の先に雪が触れると読まれるかもしれません(笑)。

・寒いねと触れる指先帰り道

帰り道でなくても、とにかく屋外ならいいですが、場所情報を入れてみました。

長くなりましたが、少しでも参考にしていただければと思います。よろしくお願いします。

点数: 0

「夕暮れに黄金のじゅうたん踏みしめて」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 夕暮れに黄金のじゅうたん踏みしめて

Aさん、こんにちは。
御句拝読しました。きれいな秋らしい光景が浮かびますね。
浮かぶのですが、御句、季語がないと思います。「夕暮れ」は秋っぽいですが、季語ではないです。
季語季語とうるさいと思われるかもしれませんが、サッカーのハンドやオフサイドと同じで、お伝えしないことにはまいりませんのでご勘弁ください。

ではどうするか?

・秋の暮黄金のじゅうたん踏みしめて

としますと、季語の問題は解決するのですが、次は中八と言って、五七五にしたいなと思うわけです。今は、「こがねのじゅうたん」で八音ですよね。これを七音に。

・秋の暮れ金のじゅうたん踏みしめて

「暮金」とつながってしまうので、「暮れ」と「れ」を入れました。

しかし、このようにしても、避けられない悩みがあります。それは類想類句ということで、おそらく、夕日にひかる黄金色の落ち葉のじゅうたんは、昔から相当詠み尽くされてきていると思うのです。
このテーマはよほどのオリジナリティを出さないと、「おっ!?」と目に留まるのは難しいと思います。
でも、Aさんの工夫で道は開けますよ。トライしてみてください!

点数: 0

「葉先まで焦がれて散るは楓かな」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 葉先まで焦がれて散るは楓かな

笹の葉。さん、こんにちは。初めまして。
御句拝読しました。先の方々のコメントと重なる部分もあるかと思いますが、ご了承ください。

御句、わかるのですが、葉の先まで焦がれて散る楓、では、もしかしたら紅葉とわかってもらえないかもしれません。
なぜなら、焦がれるだけでも恋に焦がれる意味だとはわかりますが、それが、真っ赤に染まる、ということと結びついてくれるかどうか…。ここは、やはり季語として明確にするためにも紅葉を入れたいと思いました。楓は言わなくても、紅葉といえば、少なくても過半数は楓のことだと想像してくれると思います。
黄葉だとイチョウだというように。

・葉先まで恋に焦がれて散る紅葉

よろしくお願いします。

点数: 0

「風爽か吾子の寝顔と冷ゆる珈琲」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 風爽か吾子の寝顔と冷ゆる珈琲

伊藤聡美さん、こんにちは。初めまして。
御句拝読しました。いい場面ですねー。拝読して気持ちがよくなる句です。

ただ、他の皆さんもおっしゃっていますが、五七五の中に、「秋風を感じながら子供がお昼寝しているのを眺めていたら、忙しくて飲めなくて冷めてしまった珈琲さえ美味しく幸せに感じた」ことを収めるのはなかなか難しいと思います。
特に、コーヒーが冷めてしまったことを入れること。というのは、アイスコーヒーでないのはもちろんですが、熱くて飲めずに冷ましていたわけでもない。「熱いうちに飲みたかったけど冷めてしまった、でも悔しくない」このことを、季語で五音、子の寝顔で五音使います。しかもコーヒーで四音使うから、この「 」の中のことをあと三音で言わなくてはならないですよね。それはかなり考えてみましたが難しいです。
そうなると、聡美さんは、コーヒーは冷めても美味しく召し上がったのだろうと思いますので、温度のことは諦めようかと。

・風爽か吾子の寝顔と珈琲と

よろしくお願いします。

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