「桜咲く背に自撮り棒いとほしき」の批評
回答者 なお
添削した俳句: 桜咲く背に自撮り棒いとほしき
ひまじんさん、こんにちは。初めまして。面白いお名前ですね。普通なら「暇人」を思い浮かべるところですが、私の世代では、響きから、「イマジン」を想像しますよ(笑)!
さて御句拝読しました。正直申し上げて、ちょっとわかりにくい気がしました。特に下五の「いとほしき」。
まず上五から中七の「桜咲く背に自撮り棒」ですが、普通に読みますと、桜を背景に、というより、桜の花の下で作者が背中に自撮り棒を背負っているように読めます。
もしコメントのように桜を背景に自撮りするなら、上五を「背に桜」とするのも一案かと思います。これも、背景ととってくれるか微妙なところもありますけど(遠山の金さんファンとか)。
次に問題の「いとほしき」ですが、私も「愛おしい」のか、「いと欲しき」かで迷いました。どちらも「?」だからです。
「愛おしい」であれば、自分ならまだしも、なぜ他人の自撮り棒が愛おしいのか?
「いと欲しき」であれば、なぜここで平安時代のような「いと」が突然出てくるのかと、「欲しい」って、自分ならまだしも他人が撮っているのですよね?なぜその人が「欲しがっている」とわかるのか?
その辺が疑問でした。
御句を拝読していて、もしかしたらこういうことなのかなあと推測して提案句を置かせていただきます。
・さくら背に自撮りの棒のありがたき
・自撮り棒忘れ桜の撮りにくき
まるで違っていたらごめんなさい。
よろしくお願いします!
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