俳句添削道場(投句と批評)

なおさんの添削得点の高い順の1566ページ目

「象の鼻色なき風を嗅ぎ分くる」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 象の鼻色なき風を嗅ぎ分くる

辻 基倫子さん、こんにちは。
御句拝読しました。いい句ですねー。感覚が新鮮です。
色なき風、という秋の季語の秋風の別の言い方を置いたところに味があります。
初心者さんですと、この素敵な措辞を思いついても、季語とわからずに他の秋の季語を合わせたりしそうですが、辻さんは色なき風だけで、いい効果を出していますね。

そして象の鼻。鼻をあえてクローズアップしたところが秀逸です。なぜなら、色がない=嗅ぎ分ける、と、鼻とつながるからです。
ただ、慈雨さんのおっしゃるように、「分ける」まで言わなくてもいいかも、とは思いました。

・象の鼻揺れて色なき風を嗅ぐ
・象の鼻色なき風を嗅ぎ回り

偉そうなことを言った割には提案句が今一つ。ごめんなさい!

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「食ひ盛り家計簿眺め秋茜」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 食ひ盛り家計簿眺め秋茜

餡ころ餅さん、こんにちは。
先ほど、むかご飯の句へコメントして、そのお礼コメントに、「秋茜はひねりにひねって登場させました」とありました。
私は秋茜の句にはコメントしていなかったので、いま感想をお伝えしますね。
私は秋茜、面白いと思っていましたよ。ようするに赤とんぼですよね。食い盛りがいて食費が嵩み、赤字でピーピー、赤とんぼ(赤字)が飛びまくっていますよ、という意味だと思いました。
暇な時に閑古鳥が鳴きまくるようなイメージでしょうか(笑)?

ただ、俳句は食い盛りでコメントは光熱費が大変と、その辺はあれ?食費じゃないの?と思いましたが、まあそこは本句優先ですから。
よろしくお願いします。

点数: 0

「秋時雨閉じた書物をまためくる」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 秋時雨閉じた書物をまためくる

悪寒さん、こんにちは。初めまして。
御句拝読しました。秋時雨は私も好きな季語で、先日も「傘をたたむ」という句を投稿しました。
御句、いいですねー!秋時雨の季語の良さが出ています。

なぜ閉じた書物をまためくったのか?
私は、こんな風に拝読しました・・・
いつも作者は毎晩、夜のジョギングをしているのだが、先ほど雨が降り出したので今日はやめて本でも読もうかと。
そうしたら雨が止んだようなので、なんだ、それじゃやっぱり走るかと思い、読みかけた本を閉じてウェアに着替えた。
そうしたらまた降り出した。
「やれやれ、秋の時雨だから仕方ないか。灯下親しむの候だから、読書に勤しむか」と、一度閉じた本をまためくり始めた・・・。
そんな光景が浮かびました。

ジョギングではないかもしれない、犬の散歩かもしれませんけど。
また聞かせてください!

点数: 0

「雷が烏撃ち抜く嵐前」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 雷が烏撃ち抜く嵐前

ヤロスラブさん、こんにちは。初めまして。
御句拝読しました。外国の方が、日本語でこれだけの俳句をお詠みになれることに敬意を表します。

さて、御句ですが、意味はとてもよくわかります。ただ、俳句は報告文書ではないので、「◯◯が◯◯しました」というような構成は、説明的といってあまり評価されません。
簡単に言うと、「花が白い」というより、「白い花」と言ったほうがいいのです。「花が白い」と言われると、「ああ、そうですか。」で終わってしまいますよね。でも、「白い花」ですと、「それがどうしたの?」と、気になりませんか?

その意味で、御句、冒頭から、雷が烏を撃ち抜いてしまったので、もう、物語が終わってしまったようです。
そう思われないように、語順を変えてみましょうか。

・嵐前烏を雷(らい)の撃ち抜けり

ちょっと無理があるかもしれませんが、ここは優秀なメンバーがいますので、後からいいアドバイスと共に提案句が出てきますよ。参考になさってください。

点数: 0

「菜の虫の色なき風に透き通る」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 菜の虫の色なき風に透き通る

渡邉春生さん、こんにちは。初めまして。
御句拝読しました。一覧にある時から気になっていたのですが、先にイサクさんが的確なコメントをなさったので、これでもう十分、と思っていました。
しかしどうしてもコメントをしたくなりましたので、出てきました。重なるところがあると思いますがご容赦ください。

菜虫は青虫のことですね?これがまた、私の手元の歳時記には載っていないのですよ。ネットでは秋の季語だと載っていましたけど。
「色なき風」は秋風の子季語として載っていますし、私も好きな季語ですので、私は御句、季語についてはこのままで考えてみますね。

それより私が関心を持ちましたのは、春生さんが、その「色なき風」が吹くと、青虫の青色が透き通った感じになるというのはどういうことだろうということでした。
いい風情には間違いない。どういうことだろう?

透き通った感じになるということは、透明人間の原理と同じだから、背景と同じ色になるということですよね?
ということは、青虫の背景、すなわち育てている野菜の、その白々とした色合いが、秋の訪れとともに青々としてくるということでは?

そのように、育てている間の青虫取りの苦労と、その後の収穫の喜びをどちらもさりげなくお詠みになった、これはかなりの秀句だと思いました。
とても勉強になりました。

点数: 0

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