俳句添削道場(投句と批評)

なおさんの添削得点の高い順の1533ページ目

「雷が烏撃ち抜く嵐前」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 雷が烏撃ち抜く嵐前

ヤロスラブさん、こんにちは。初めまして。
御句拝読しました。外国の方が、日本語でこれだけの俳句をお詠みになれることに敬意を表します。

さて、御句ですが、意味はとてもよくわかります。ただ、俳句は報告文書ではないので、「◯◯が◯◯しました」というような構成は、説明的といってあまり評価されません。
簡単に言うと、「花が白い」というより、「白い花」と言ったほうがいいのです。「花が白い」と言われると、「ああ、そうですか。」で終わってしまいますよね。でも、「白い花」ですと、「それがどうしたの?」と、気になりませんか?

その意味で、御句、冒頭から、雷が烏を撃ち抜いてしまったので、もう、物語が終わってしまったようです。
そう思われないように、語順を変えてみましょうか。

・嵐前烏を雷(らい)の撃ち抜けり

ちょっと無理があるかもしれませんが、ここは優秀なメンバーがいますので、後からいいアドバイスと共に提案句が出てきますよ。参考になさってください。

点数: 0

「菜の虫の色なき風に透き通る」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 菜の虫の色なき風に透き通る

渡邉春生さん、こんにちは。初めまして。
御句拝読しました。一覧にある時から気になっていたのですが、先にイサクさんが的確なコメントをなさったので、これでもう十分、と思っていました。
しかしどうしてもコメントをしたくなりましたので、出てきました。重なるところがあると思いますがご容赦ください。

菜虫は青虫のことですね?これがまた、私の手元の歳時記には載っていないのですよ。ネットでは秋の季語だと載っていましたけど。
「色なき風」は秋風の子季語として載っていますし、私も好きな季語ですので、私は御句、季語についてはこのままで考えてみますね。

それより私が関心を持ちましたのは、春生さんが、その「色なき風」が吹くと、青虫の青色が透き通った感じになるというのはどういうことだろうということでした。
いい風情には間違いない。どういうことだろう?

透き通った感じになるということは、透明人間の原理と同じだから、背景と同じ色になるということですよね?
ということは、青虫の背景、すなわち育てている野菜の、その白々とした色合いが、秋の訪れとともに青々としてくるということでは?

そのように、育てている間の青虫取りの苦労と、その後の収穫の喜びをどちらもさりげなくお詠みになった、これはかなりの秀句だと思いました。
とても勉強になりました。

点数: 0

「嘘つきと言はれて秋は深まれり」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 嘘つきと言はれて秋は深まれり

イサクさん、こんにちは。
ここにコメント失礼します。

有難うございました!
ご理解いただき感謝します。

心より、お礼申し上げます。

点数: 0

「桜咲く背に自撮り棒いとほしき」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 桜咲く背に自撮り棒いとほしき

ひまじんさん、こんにちは。初めまして。面白いお名前ですね。普通なら「暇人」を思い浮かべるところですが、私の世代では、響きから、「イマジン」を想像しますよ(笑)!

さて御句拝読しました。正直申し上げて、ちょっとわかりにくい気がしました。特に下五の「いとほしき」。

まず上五から中七の「桜咲く背に自撮り棒」ですが、普通に読みますと、桜を背景に、というより、桜の花の下で作者が背中に自撮り棒を背負っているように読めます。
もしコメントのように桜を背景に自撮りするなら、上五を「背に桜」とするのも一案かと思います。これも、背景ととってくれるか微妙なところもありますけど(遠山の金さんファンとか)。

次に問題の「いとほしき」ですが、私も「愛おしい」のか、「いと欲しき」かで迷いました。どちらも「?」だからです。
「愛おしい」であれば、自分ならまだしも、なぜ他人の自撮り棒が愛おしいのか?
「いと欲しき」であれば、なぜここで平安時代のような「いと」が突然出てくるのかと、「欲しい」って、自分ならまだしも他人が撮っているのですよね?なぜその人が「欲しがっている」とわかるのか?
その辺が疑問でした。

御句を拝読していて、もしかしたらこういうことなのかなあと推測して提案句を置かせていただきます。

・さくら背に自撮りの棒のありがたき
・自撮り棒忘れ桜の撮りにくき

まるで違っていたらごめんなさい。
よろしくお願いします!

点数: 0

「寒いねと触れる指先初雪や」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 寒いねと触れる指先初雪や

Aさん、こんにちは。
御句拝読しました。なんだか青春ですねー(笑)。

二点、気になるところがあります。一つ目は、下五が「や」で終わっていること。「や」は詠嘆を表すので、それはいいのですが、切れ字というくらいですから基本的に句中にあり、ひと息ついたり場面転換をしたりする役目を持ちます。それからすると、最後にひと息ついたり場面転換する意味ないですよね。
この下五は、先頭に移動してはいかがでしょうか?

・初雪や触れる指先寒いねと

これでもいいような気もするのですが、もう一つの問題は、季語の重なりです。「寒い」と「初雪」がともに冬の季語です。同じ季節のことであり、「寒い」はもしかしたら「寒さ」とか「寒し」ではないので季語ではないのかもしれませんが、いずれにしても近すぎますので、どちらか一つでいいのではと思います。

・初雪や思わず触れる指の先

もしかしたら指の先に雪が触れると読まれるかもしれません(笑)。

・寒いねと触れる指先帰り道

帰り道でなくても、とにかく屋外ならいいですが、場所情報を入れてみました。

長くなりましたが、少しでも参考にしていただければと思います。よろしくお願いします。

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