「姿なく秋は短し赤蜻蛉」の批評
回答者 なお
添削した俳句: 姿なく秋は短し赤蜻蛉
toeさん、こんにちは。
御句拝読しました。すでに慈雨さんが適切なコメントなさっています。
季語が秋と赤蜻蛉、重なっていますが、難しいのは、もし「姿なく」が赤蜻蛉であるなら、姿のないものが季語として作用するか?という点なんです。
例えば赤蜻蛉は秋の季語ですが、赤蜻蛉の姿がないのは冬から春となります。なんだか変ですよね?
この辺について私も悩んで、先日この道場のメンバーに相談しましたよ。私の時は毛虫でしたけど(笑)。
それはそれとして、御句、普通に読みますと、慈雨さんの鑑賞のようになると思うのですけれど、私は、先に述べたようなこともあるので、ちょっと違う読み方をしてみますね。
姿のないのは恋人です。夏は終わり、どこかへ行ってしまってもう会えなくなった。
でも私のスマホには、あの人の留守電が残っているんだ。
・姿なく声だけの君赤蜻蛉
中七を、季重なり解消も兼ねて大幅に変えてしまいました。ごめんなさい。
こんな読み方もあるかなぁということでご容赦ください。
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