俳句添削道場(投句と批評)

なおさんの添削得点の低い順の1468ページ目

「蝉しぐれ器具降り注ぐ検査室」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 蝉しぐれ器具降り注ぐ検査室

やすさん、こんにちは。
御句拝読しました。これは、蝉しぐれ、で一旦切り、「器具降り注ぐ検査室」は一気に読むということでしょうか?
その場合は降り注ぐのは、検査のための色々な器具ということになりますね。たくさんぶら下がっているのでしょう。それを「降り注ぐ」とお詠みであると。

私は、降り注いでくるのが検査器具だけというとなんだか重苦しく逃げ出したくなるので(笑)、少し和らげたいと思いました。そのために、

・蝉の声降り注ぐ器具検査室

これですと、降り注ぐのは蝉の声でもあり、また、器具に降り注ぐ、という解釈も出来て面白いかなと思いました。

しかし、本来の句意を損ねてしまっては良くないので、その場合はご容赦ください。

点数: 3

「役場へと日傘の妻と歩きけり」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 役場へと日傘の妻と歩きけり

卓鐘さん、こんにちは。
御句拝読しました。これは味わいのある句ですねー。

一読では「なに?これのどこがいいの?」的な。しかし、読めば読むほど含蓄がある。

役場へ夫婦揃って何しに行くの?暑い真っ昼間に、奥さんは日傘をさして。えっ、女性って、どんな時でも暑かったら日傘をさすの?例えばこれから思い切り深刻な相談とか届けを出しに行くときも?
いや逆に、そういう時だからこそ、日傘をさすのか?涙を見せたくないからとか?

うーむ、これは色々考えさせられる句ですね。このままいただきます!

点数: 3

「なにぬねの熨斗の意味知る夏バイト」の批評

回答者 なお

添削した俳句: なにぬねの熨斗の意味知る夏バイト

宮武桜子さん、こんにちは。
拙句「にコメントおよび提案句有難うございました。女子の屋外部活はソフトしか思い浮かばず、ソフトボール部だとばかり思っていましたが、そうか、テニス部もありますね。でも雰囲気はソフトだったかなぁ。ソフトじゃなかったから(笑)。その時はカラフルな日傘だったので(もしかしたら雨傘だったのか?)「咲く」としましたが、白日傘のほうが良かったかもですね。
ご提案句、いいと思います!

さて御句拝読しました。「あいうえお俳句」とは初めて知りました。「しり取り俳句」は以前やりましたが。
熨斗の意味、私は落語で知りました。

点数: 3

「白日傘大きく振りてさやうなら」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 白日傘大きく振りてさやうなら

もんなさん、こんにちは。
再訪です。コメント有難うございました。
「振りて」について、お尋ねですのでお答えしますね。
理由は二つ、動詞であることと促音便のことです。
俳句は基本的に、やったコトの報告ではなく、見たモノの描写であると言われています。ですので、主体となる花とか動物等の動きはいいのですが、それを見る側(作者)の動きはあまり描かないようです(例外あり)。

御句で言えば、句の主体である白日傘の動きを描写するのはいいのです。例えば「揺れる」とか。あといいのは形容ですね。「左右に大きく」とか。
その点、御句の「振る」という動作は、主語(中心)は作者になっていますよね。いけないことだなんて言いませんよ、ですけど季語の白日傘が作者の行為の小道具みたいになっているところに違和感があったのです。

もう一つは、いみじくも負乗さんもおっしゃっているのですが、音便のことです。
御句は「振りて」と古文表記しておられますね。「振りて」は現代語では促音便で「振って」となるのはご承知の通りです。
俳句は古文表記でなくてはみたいに思われていますが、混在しなければどちらでもいいのです。「や」とか「かな、けり」を使った場合な古文表記がいいようですけどね。

古い日本の情趣を詠むような句ならまだしも、御句のような新鮮な感覚の句であれば、逆に古文表記にあれっと思い、促音便の「振って」のほうが相応しいのではと思ったのです。
以上、お答えになりましたでしょうか。また何かありましたら、私のわかる範囲でお答えしますのでおっしゃってください。

点数: 3

「夏帽子背中に掛けて三輪車」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 夏帽子背中に掛けて三輪車

やすさん、こんにちは。
御句拝読しました。おっしゃる通り、子どもは夢中になるとアゴが上がり(笑)、すぐに帽子がずれてしまいますよね。それがまた可愛いのですけど。

最近、「動作(行動)の報告よりモノの描写」という言葉が気になっています。いま夏休み中のあるメンバーから教わった言葉ですが、俳句の基本とのことです。

それからすると、御句の

「夏帽子背中に掛けて三輪車」

では、夏帽子をお子さんが背中に掛けて三輪車に乗っている、という、お子さんの動作(行動)の報告になりますね。そして最後に三輪車の映像が残ります。

これがいけないとか、そういうことではありません。ただこれを、モノの描写に言い換えるにはどうしたらいいかと言うと、

・三輪車背中に掛かる夏帽子

などが考えられるのではと思います。最後に、背中に掛かる夏帽子(季語)の映像で終えるようになる。
これもなかなか悪くないと思いました。

何か参考になれば嬉しいです。

点数: 3

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