俳句添削道場(投句と批評)

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「秋の蚊の我が脛刺して死にたまふ」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 秋の蚊の我が脛刺して死にたまふ

馬場芳樹さん、こんにちは。
拙句「西瓜切る」にコメントおよびご提案句有難うございました。ご提案句は、「西瓜切る子らの笑顔前にして」は、中七が字足らずですので、「子らの笑顔を」とするといいですね。勉強になります。

なお、芳樹さんのコメントにありました、「動詞が多いと説明になるというが、よくわからない」、とのこと、簡単に説明します。
そもそも俳句は、自分や誰かの動作や心情を報告するのではなく、自然や生活の中のほんの一コマを描写するものです。
ですから一瞬を切り取る感覚です。

動詞が多いと、複数の主語(動作の主体)の動作を描くことになり、句が詰まってわかりにくくなります。
また、一人の動作であっても、あれしてこれしてそれをした、という日記や行動報告のようになり、それは他人からしたら面白くありません。そんなことから、避けた方がいいと言われています。

とは言え、例外も色々あり、なかなか難しいです。色々作って、意見を求めてみるべきです。

点数: 2

「羽開き水飲む揚羽無防備に」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 羽開き水飲む揚羽無防備に

ロミさん、こんにちは。
御句拝読しました。珍しい光景を目にしましたね。そう言えば、蝶々って止まる時は羽はどうするのだろう?と疑問に思い、ネットですが調べました。蝶は羽をたたんで止まり、蛾は開いて止まるのですってね。
ただし例外はあり、クロアゲハのような揚羽蝶は開いて止まるのですって。ところが、その中でもアオスジアゲハはたたんで止まると。
どこまで信じられるかわかりませんが、とりあえずこれを信じますと、
ロミさんが見た光景は普通のようですよ(笑)。

それより私が気になりましたのは、無防備という措辞です。この無防備というのはロミさんの主観ですよね。できればこのように直接に主観を書かずに(自分以外の生き物がどう考えているかは、その生き物しかわからないから)、光景を伝えて、読む人が、「ありゃ、それは無防備だなぁ」と思ってくれるような、そんな作りが俳句では求められていると思います。
少し前に、ヒッチ俳句さんだったかな、猫ちゃんかワンちゃんが「へそ天」になるという句がありましたが、これこそ無防備だと思います(笑)。

そこで御句、このように考えました。

・思い切り羽を広げて黒揚羽
・羽開き給水タイム黒揚羽
・水場に羽開いたままの黒揚羽

三句目は上五は「水場に羽」で字余りです。

点数: 2

「愛犬や四肢を投げ出す夜の秋」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 愛犬や四肢を投げ出す夜の秋

ロミさん、こんにちは。御句拝読しました。可愛い句ですね。ワンちゃんへの愛情を感じますよ!

技術的なことを二つお伝えしますね。
一つ目は、「愛犬や」です。ワンちゃんの可愛さから詠嘆したのかと思いますが、すぐにそのワンちゃんの様子に繋がりますので、ここでは切れを入れずにつなげた方がいいと思います。かぬまっこさんはそのようにご提案なさっていると思います。

二つ目、下五の季語「夜の秋」ですが、これは夏の季語で、立秋前に、昼は暑いのに夜になると秋を感じる、という意味です。秋の季語ではないです。
それでお使いであれば問題ないですが、本当の秋の夜の「秋の夜」とは違いますのでその点は大丈夫でしょうか。
さらに、もし「秋の夜」に替えるとしましたら、これは「あきのよ」と読みますので、下五ではなく上五に置いて、「秋の夜の」とか「秋の夜や」とするのがいいかと思われます。

したがって、私の提案句ですが、語順を変えて、

・秋の夜や四肢を投げ出す家(うち)の犬
・秋の夜や愛犬四肢を投げ出して

とさせていただきます。「四肢を」はそのままにしましたが、手足でもいいのではと思いました。

点数: 2

「過疎なりし村によこたふ天の川」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 過疎なりし村によこたふ天の川

竜子さん、こんにちは。
御句拝読しました。お題ですぐに何句もお詠みになれるのはすごいと思います!

二点、少し気になりました。
一つ目は、過疎なりし、ですが、ちょっと不自然な気がします。ご自身のコメントでもおっしゃっていますが、過疎となりし、ではと思いました。

二点目ですが、中七以降がどうも芭蕉を思い浮かべてしまいます。そしてそのせいか、よこたふというのが、どこかからどこかの橋渡しのような意味のイメージが強いので、村と合うのかなと思ったりしました。

私が考えましたのは、少し変えてしまうのですが、

・人消へし村を覆ふや天の川

過疎ですと音数的に処理が難しかったので、似た意味と思い上五をこのように。また、村全体にかかるように覆うとしてみました。

ただ、竜子さんの狙いが、芭蕉オマージュであったら申し訳ありません。

点数: 2

「越中の小烏賊煮えたか星月夜ると」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 越中の小烏賊煮えたか星月夜ると

卯筒さん、こんにちは。
御句拝読しました。いつもなんだか美味しそうなものをご紹介くださり、お腹が空きます(笑)!

最後に付いている「ると」は消し忘れですよね?これは無視させていただきます。

「烏賊」は夏の季語ですので星月夜と重なると思うのですが、小烏賊は別の種類とかでしょうか?あまり烏賊に詳しくないのですみません。

あと、「小烏賊煮えたか」、とのこと、「いま小烏賊を煮ているが、そろそろ煮えただろうか?」、というような意味だと思いますが、煮ているのは作者ご自身と思われ、煮えたかどうかは一番わかっているはずですので、言い切ってもいいのではと思いました。

・越中の小烏賊の煮えて星月夜

季語についてはそのままにさせていただきました。よろしくお願いします。

点数: 2

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