俳句添削道場(投句と批評)

なおさんの添削得点の高い順の1463ページ目

「味噌あんが一番好きだ柏餅」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 味噌あんが一番好きだ柏餅

ゆきおさん、こんにちは。お久しぶりです。
御句拝読しました。
お気持ちはダイレクトに伝わってきますね。ただ、俳句では、このように、お気持ちを直接表しますと、想像が広がらず、読み手は「ああ、そうですか」で終わってしまいがちです。

例えば、俳句ではないですが、
「私の一番好きなのは味噌あんです」
と言われたら、聞いたほうは、「あ、そう」と思いますよね。

しかしこれが、
「私の二番目に好きなのはこしあんです」と言われたら、「えっ、じゃあ一番好きなのは?」と誰もが聞きたくなると思います。

御句も、「一番好きなのは味噌あん」と言わずに、少し遠回しにしたり、思わせぶりにして、「ああ、この人は味噌あんが一番好きなのだな」と思わせるような作りにするのも面白いかと思いますよ。

・つぶやこしよりも味噌あん柏餅

これでもまだ直接的でしょうか。

・味噌あんを多めに頼む柏餅
・味噌あんを真っ先に取る柏餅

ちなみに私はつぶあん派です!

点数: 0

「叶うなら地球の平和虹立ちぬ」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 叶うなら地球の平和虹立ちぬ

馬場芳樹さん、こんにちは。
御句拝読しました。「虹に願いを」なんて、昭和時代の青春ポップスみたいですね(笑)!もちろん俳句として立派に成り立つテーマだと思いますよ。

ただ、ちょっと気になりますのは、「叶うなら」という上五です。お気持ちはわかりますが、この言葉は「願い」とか「祈り」に置き換えられます。
叶うならというのは、仮定法とか条件設定となり、俳句にはあまり馴染まないことになります。

・この星の平和を願ふ虹立ちぬ

点数: 0

「二冊置く薬手帳やえごの花」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 二冊置く薬手帳やえごの花

シゲさん、こんにちは。
御句拝読しました。私は浅学にして、エゴの花を存じませんでしたが、きれいな、爽やかな花ですね!

御句、とてもいいと思います。おくすり手帳が2冊、これがどういう意味なのかは読者の想像ですね。合わせているのがこんなに爽やかな花とは、鑑賞の楽しみがある句です。

ただ一つ、ちょっと細かいことを申し上げますと、「二冊置く」、ということは、薬局のカウンターとかに置くのでしょうから、もう薬局の中に入っていますよね。
えごの花が、そのカウンターの上の花瓶に刺してあったとかであればこのままでいいのですが、もし、薬局の外に咲いていたのであれば、

・二冊持つ薬手帳やえごの花

も考えられると思いました。まだ薬局の中に入っていない句です!

点数: 0

「桜散る宴の後の寂しさよ」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 桜散る宴の後の寂しさよ

東野宗孝さん、こんにちは。初めまして。
御句拝読しました。季節をとらえた積極的なご投句、素晴らしいと思います。

御句および「桜散るされど翌年咲くけなげ」「紫陽花よ雨で輝き増しにけり」を拝読して思ったのですが、いずれも季節をとらえている反面、すでにその感情は日本人に昔からある程度共通する感情として、季語に込められていると言えるのではないかと思いました。
例えば、桜の(花見の)あとの虚しさ・寂しさ、でもまた来年は咲いてくれるから、それを楽しみに元気で頑張ろうとか。また、ほとんどの花は雨より晴天が似合うのですが、紫陽花は雨がよく似合うとかです。

ですので、今の段階ではいいと思うのですが、これからは類想類句と言って、「季語にそのことは含まれている」「もはやすでにたくさん詠まれている」と言った評価にぶつかるかもしれないと思います。

そのような時には、何かしら、東野さんらしさというものをどこかに入れるようにしていくと、オリジナリティが出て際立つのではと思います。

いまここで、何か例を挙げるといいのですが、それはまた次回にさせていただきます。
これからもよろしくお願いします。

点数: 0

「春深し金印よぎるひかり陰」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 春深し金印よぎるひかり陰

関とし子さん、こんにちは。初めまして。
御句拝読しました。金印の光に魅せられた、という俳句は魅力的ですねー。私は実物を見たことはなくて、歴史の教科書の写真でみたことがあるだけですが、実物をご覧になったら感動すると思います。
関さんは、もっと色々なことを盛り込みたいと。特に、金印の光の強さ、輝きのような実際の即物的な感動と、そこに込められた古代の壮大な歴史のロマンのような、この二点ですよね。
お気持ちはわかりますが、それを五七五の十七音にまとめるのは、かなり難しいと思います。一つの句は一つのテーマで、何句も詠んでみてはいかがですか?それだけの感動があれば、「金印」というタイトルで句集が出来るかもしれませんよ!

・金印の光と影や春深し

「金印」がなんのことかわかるように、「古代の」とか、「奴国の」とか、あるいは「志賀島」とか入れるのも、読み手に優しい配慮かもしれません。

・金印に古代の光薄暑かな

点数: 0

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