俳句添削道場(投句と批評)

なおさんの添削得点の低い順の1462ページ目

「飯場まで弁当持てり白日傘」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 飯場まで弁当持てり白日傘

葉月庵郁斗さん、こんにちは。
御句拝読しました。これはいい句ですね。こういう、夫婦の深い情愛を、ほのかにそれとなく詠んだ句は好きです。

飯場という語が効いていますね。仕事の内容から男性の風貌、性格、果ては年まわりまで浮かんできます。それと同時に、日傘をさしてお弁当を届けにきた女性の雰囲気も浮かびました。飯場というくらいですから、決して裕福ではない。しかし固い絆で結ばれているご夫婦のように思いました。
いま私は、ある二人の俳優さんをそこに配しています。セリフも用意しました。監督になった気分です。有難うございます。

当然このままいただきます。

点数: 3

「蝉しぐれ器具降り注ぐ検査室」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 蝉しぐれ器具降り注ぐ検査室

やすさん、こんにちは。
御句拝読しました。これは、蝉しぐれ、で一旦切り、「器具降り注ぐ検査室」は一気に読むということでしょうか?
その場合は降り注ぐのは、検査のための色々な器具ということになりますね。たくさんぶら下がっているのでしょう。それを「降り注ぐ」とお詠みであると。

私は、降り注いでくるのが検査器具だけというとなんだか重苦しく逃げ出したくなるので(笑)、少し和らげたいと思いました。そのために、

・蝉の声降り注ぐ器具検査室

これですと、降り注ぐのは蝉の声でもあり、また、器具に降り注ぐ、という解釈も出来て面白いかなと思いました。

しかし、本来の句意を損ねてしまっては良くないので、その場合はご容赦ください。

点数: 3

「役場へと日傘の妻と歩きけり」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 役場へと日傘の妻と歩きけり

卓鐘さん、こんにちは。
御句拝読しました。これは味わいのある句ですねー。

一読では「なに?これのどこがいいの?」的な。しかし、読めば読むほど含蓄がある。

役場へ夫婦揃って何しに行くの?暑い真っ昼間に、奥さんは日傘をさして。えっ、女性って、どんな時でも暑かったら日傘をさすの?例えばこれから思い切り深刻な相談とか届けを出しに行くときも?
いや逆に、そういう時だからこそ、日傘をさすのか?涙を見せたくないからとか?

うーむ、これは色々考えさせられる句ですね。このままいただきます!

点数: 3

「なにぬねの熨斗の意味知る夏バイト」の批評

回答者 なお

添削した俳句: なにぬねの熨斗の意味知る夏バイト

宮武桜子さん、こんにちは。
拙句「にコメントおよび提案句有難うございました。女子の屋外部活はソフトしか思い浮かばず、ソフトボール部だとばかり思っていましたが、そうか、テニス部もありますね。でも雰囲気はソフトだったかなぁ。ソフトじゃなかったから(笑)。その時はカラフルな日傘だったので(もしかしたら雨傘だったのか?)「咲く」としましたが、白日傘のほうが良かったかもですね。
ご提案句、いいと思います!

さて御句拝読しました。「あいうえお俳句」とは初めて知りました。「しり取り俳句」は以前やりましたが。
熨斗の意味、私は落語で知りました。

点数: 3

「白日傘大きく振りてさやうなら」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 白日傘大きく振りてさやうなら

もんなさん、こんにちは。
再訪です。コメント有難うございました。
「振りて」について、お尋ねですのでお答えしますね。
理由は二つ、動詞であることと促音便のことです。
俳句は基本的に、やったコトの報告ではなく、見たモノの描写であると言われています。ですので、主体となる花とか動物等の動きはいいのですが、それを見る側(作者)の動きはあまり描かないようです(例外あり)。

御句で言えば、句の主体である白日傘の動きを描写するのはいいのです。例えば「揺れる」とか。あといいのは形容ですね。「左右に大きく」とか。
その点、御句の「振る」という動作は、主語(中心)は作者になっていますよね。いけないことだなんて言いませんよ、ですけど季語の白日傘が作者の行為の小道具みたいになっているところに違和感があったのです。

もう一つは、いみじくも負乗さんもおっしゃっているのですが、音便のことです。
御句は「振りて」と古文表記しておられますね。「振りて」は現代語では促音便で「振って」となるのはご承知の通りです。
俳句は古文表記でなくてはみたいに思われていますが、混在しなければどちらでもいいのです。「や」とか「かな、けり」を使った場合な古文表記がいいようですけどね。

古い日本の情趣を詠むような句ならまだしも、御句のような新鮮な感覚の句であれば、逆に古文表記にあれっと思い、促音便の「振って」のほうが相応しいのではと思ったのです。
以上、お答えになりましたでしょうか。また何かありましたら、私のわかる範囲でお答えしますのでおっしゃってください。

点数: 3

なおさんの俳句添削依頼

最新の投稿順に並んでいます。回答が付いた投稿が先頭に移動します。

三が日物置と化す仕事部屋

回答数 : 19

投稿日時:

脱ぎ捨てし息子の背丈冬のシャツ

回答数 : 14

投稿日時:

新年会犬の散歩に帰る友

回答数 : 19

投稿日時:

二人して物干し台の初日の出

回答数 : 16

投稿日時:

出す出さぬ迷ひし友の賀状着く

回答数 : 20

投稿日時:

なおさんの添削依頼2ページ以降を見る

その他の添削依頼

春惜しむ世界が変わるキスしよう

作者名 鳥田政宗 回答数 : 2

投稿日時:

父似坐し母似の盛りて夏料理

作者名 めいしゅうの妻 回答数 : 0

投稿日時:

片恋の女ひつそりと片蔭

作者名 かぬまっこ 回答数 : 8

投稿日時:

添削依頼をする!

「私はロボットではありません」にチェックを入れてください。

▼添削依頼された俳句の検索

▼添削と批評(返信)の検索

ページの先頭へ

俳句添削道場の使い方。お問い合わせ

関連コンテンツ