「あな寒し運河の船の欠航日」の批評
回答者 なお
添削した俳句: あな寒し運河の船の欠航日
あらちゃんさん、こんにちは。
御句拝読しました。結構考えてしまいました。
作者は、欠航ということを知っていて港に来たのか。
いや、違う。来てみて欠航と知った。それで余計に寒さが身に沁みた、ということではないかと思いました。
御句で私がいいなと思ったのは、上五「あな寒し」。
逆に、少し気になりましたのは、「運河の船の欠航日」。この理由はおそらく、ヒッチさんと同じではないかと思うのです(違うかもしれませんが)。
「欠航日」というと、毎週何曜日は欠航日とか決まっているような(実際はそうかもしれない)。でもおそらく、強風とかのために突然欠航が決まるのでしょう。ですから「日」を弱くしたいと思いましたのと、「運河の船の」は、私も「運河船」とかにできないかと思いました。その方が、句が締まるのではないかと思いました。春の日とかののどかなイメージであれば、「運河の船の」でもいいですが、寒い、がっかり感?とかには、「の」抜きの方が相応しいのではと思いました。
ヒッチさんのコメントの中の、「運河を渡る船」はいい感じと思いました。
提案句ということではなく、色々浮かんだ句を置かせていただけますでしょうか。
・運河船欠航と知りあな寒し
・欠航と知りあな寒き運河かな
・欠航す冬の運河を渡る船
あるいは、
・渡し船/連絡船/観光船欠航寒き運河かな
だいぶ違ってきたかと思い、申し訳ありません。
よろしくお願いします。
点数: 1