俳句添削道場(投句と批評)

なおさんの添削最新の投稿順の1432ページ目

「研ぎ上げてまずはトマトを真二つに」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 研ぎ上げてまずはトマトを真二つに

こんにちは。知世様、いつもお世話になってます。

御句、いい感じで来ましたね。
まず、包丁という言葉は入っていませんが、「研ぐ」と言っていますから包丁とわかります。実は私は「まな板」をどこかに…とか考えたのですが、ここは主役のトマトを立てるためにも他の要素は控えることにしました。
「まずは」。私はここに知世さんの茶目っ気が出てると思いましたよ。包丁を研ぐなんていう行為はそうそう頻繁にするものではない。でも今回やってみた。そうなると色々切ってみたくなる。まずは手始めに…、そういう感じかと思いました。
そこで登場するトマト。これは季語だからというより、この場面で適役ですね。実演販売の人が言っていましたが、トマトは結構切りにくくて、切れない包丁だとぐしゃっとなってしまう。そのかわり、切れる包丁でスパッと切れた場合は、その断面の様子が鮮烈であるため演出効果が大だそうです。その意味でも「真二つ」という措辞はいいですね。
ご心配の夏感は、私は十分にあると思います。真二つのトマトで。もちろんトマトは一年中ありますし、真二つにすることも夏に限ったことではないかと思いますが、それを言っていたら俳句の心は理解できませんものね。

このまま鑑賞させていただきます。

点数: 1

「ドロップのとけてひっつき原爆忌」の批評

回答者 なお

添削した俳句: ドロップのとけてひっつき原爆忌

こんにちは。豆柴様、いつもお世話になってます。
毎回渋い味わいのあるご投句で、さすがと鑑賞させていただいてます。

御句、ドロップが溶けたのは、夏の暑さのせいでしょう。それでよかった。予期せぬことで一瞬のうちに全てが溶けてしまったあの夏。
原爆忌に相応しい佳句、静かに鑑賞させていただきます。

点数: 1

「青芝に寝ころぶ君の肌白く」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 青芝に寝ころぶ君の肌白く

こんにちは。HIGUMAさん、いつもお世話になってます。

御句、またまたあなた(年寄りには英文字入力は苦手)の持ち味の「健康的な色気、現役の強み」を押し出してきましたね。私はとても好感を持って毎回鑑賞させていただいてます。

今回もこのままで私は全然いいと思ったのですが、イサクさんからの提案句を見てしまうとその方がいいと思いました。これであれば、あなたの健康的な色気の作風に沿っていて俳句の形になりますよね。

あなたのキーワードは「白」です(笑)。これからもこの調子、この作風でお願いします。ご投句楽しみにしています。

点数: 2

「盆過ぎてぽたりぽたりと蝉の腹」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 盆過ぎてぽたりぽたりと蝉の腹

櫻井真由美さん、こんにちは。

御句、拝読しました。その感想と提案句を置かせていただきます。

御句、情景が鮮やかに浮かび上がり、共感しやすくて好きな句です。
季節の変わり目を、その季節の代名詞と合わせて上手く詠んでおられると思います。

ただ、げばげばさんが言っておられるように、「盆」と「蝉」と季語が重なっています。音数制限がありますから、どちらか一つにしてみましょう。
「ぽたりぽたり」。上手い表現です。実際は、見ているうちにぽたぽた落ちてくるわけではない。しかし、それまでは木にしっかりとしがみついていた蝉が気がついたら路上にいる様は、まさに「ぽたりと落ちた」と言い得て妙であります。
私は最初は「あちらこちらに」とかどうかと思いました。実景としてはこの方が適切かもしれませんが、気持ちを付加すると「ぽたりぽたり」ですね。
下五「腹」。上手いなぁ。私が同じ情景を詠んだら「亡骸(なきがら)」とかにしそうです。ただ、これは提案句のところで言いますが、必ずしも死んでいるわけではない。だから腹でいいのですね。

提案句ですが、まずは季語「盆」を使わない句です。
「満ち足りてぽたりぽたりと蝉の腹」
本当に満足したかは当人(当蝉?)でなくてはわかりませんが、とりあえず、子どもにも捕まらず、鳥にも食べられずに天寿を全うしたのだろうと。
「蝉の腹これでどつこい生きてゐる」
腹を向けてこんな路上にいるが、まだまだ死んじゃいないぞ、という蝉の意地(?)を示しています。
次に、「蝉」を使わない句。
「盆過ぎてぽたりぽたりと命落つ」

私のコメントは以上ですが、先にコメントを寄せてくれたげばさんはとても丁寧にアドバイスしてくれています。「十日目の蝉」もいいと思いますよ。「八日目の蝉」より少し長生き。

点数: 0

衣を脱ぐ音して月下美人咲く

回答者 なお

添削した俳句: 衣擦れや月下美人の咲きぬべし

こんにちは。ダック様、いつもお世話になってます。
皆さんのコメントを参考になさって詠み直しを投句なさるというのはご立派と思います。私も見習いたいと思います。

私も前句に色々と申し上げましたので、引き続きコメントさせていただきます。

前句では、衣擦れは月下美人のささやきというようなことをおっしゃっていました。本句では、衣擦れは月下美人の咲く様子の形容になり、もはやささやきは無くなりました。
しかしまだわかりにくい。それは、衣擦れというのが、月下美人の他に人間が一人いるということを表現できていない。ましてその人が衣を脱ぐ状況にいるとまでわからないからではないでしょうか?
私はもはや、「脱ぐ」という単語を句中に入れるべきと。これで、人間(高い確率で女性)がいることとどういう状況でいるのかが伝わります。
その結果、上掲のような提案句が生まれました。

一方、後朝のほうも捨てがたい、というか、そこまで持っていくなら、私はこう詠みました。

 後朝や月下美人の澄まし顔

衣を脱ぐに連れて月下美人は開いていく…それであれば、別れの時がきて服を着るのなら月下美人は花を閉じるのが理屈でしょう。しかし見れば、その花はしれっとして咲き続けている…。そんな情景です。

私も月下美人のそばで衣擦れを聞いてみたいですよ…(笑)。

点数: 1

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