俳句添削道場(投句と批評)

なおさんの添削最新の投稿順の1395ページ目

「冬近しサランラップに水の粒」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 冬近しサランラップに水の粒

こんにちは。いくたドロップ様、いつもお世話になってます。

御句、確かに情景はわかるのですが、サランラップに水滴がつくのは、寒いからでしたっけ?
私の経験では、温かい料理にラップをかけたもの、あるいはラップをかけて温めたものが冷めると、ラップの中にあった湯気が水滴になるのだと思っていました。その意味で、別に夏でもそうなると思います。

いわゆる窓とかの結露と原理は一緒ですが状況は違う、というか。
もし私が的外れなことを言っていたらごめんなさい。

ですので、御句は、「ラップの水の粒」と「冬近し」は全く関係がないのだ、ということであれば成り立つと思うのですが、冬が近くなったのでラップに水滴が、というのだとちょっと、という感じです。

提案句として、
・長き夜チンしたラップに水の粒

サランラップもいいですが、クレラップもいいですよ(笑)。

点数: 1

「面影を追つた寝覚めに秋時雨」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 面影を追つた寝覚めに秋時雨

六花さん、こんにちは。
御句の感想と提案句を置かせていただきます。

御句、光景は浮かびます。思いを寄せている人の夢から覚めたら秋の時雨が降っていた、ということですよね。こういう時は、続きを見たいですよねー。

六花さんは兼題の「秋時雨」で詠もうとなさって、この句ができたとのことですが、私としてはこの季語は合わないのではと思いました。
秋時雨とは、比較的短時間で止むものかと思います。この句では、面影から寝覚めてみたらたまたま短時間の雨が降っているところだった、となります。しかしこの状況には「いつ降り始めたともわからずいつ止むともわからないような雨」が似合うと思ったのです。

他の方々がおっしゃっている点は私も大いに気になりますが、私は今は、この季語の点にだけ絞って提案句を置かせていただきます。

・面影を追ひし寝覚めに秋の雨

点数: 1

「薄墨の喪中はがきや火恋し」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 薄墨の喪中はがきや火恋し

こんにちは。げばげば様、いつもお世話になってます。
拙句に毎回温かいコメント有難うございます。

御句、まずはもうこんな時節になったのかという感慨です。
次に、あれ?げばさんのお宅は喪中なんだ、という気づき。これまでのやり取りでおっしゃっていたらごめんなさい。物覚え悪くて。

御句、「薄墨の喪中はがき」という
措辞を見た時は特にどうとも思いませんでしたが、イサクさんの「喪中はがきは薄墨が当たり前…」とのコメントを見てハッとしました。
ちあきなおみさんの「喝采」。私は曲も好きですが特に歌詞が好きです。歌い出し「♪いつものように幕が開き 恋の歌歌う私に 届いた知らせは 黒い縁取りがありました」
これで、「人気歌手の私に訃報が届いた」ということを暗に伝えていますよね。この「黒い縁取りがある知らせ」という表現で、訃報=死亡通知を意味しているところがすごいとかねがね思っていました。

そこで御句を、このように考えてみたのです。

・薄墨のはがき書き終へ火恋し

「薄墨のはがき」で「喪中はがき」と表せないかと。

一方、イサクさん同様、上五だけ変えるとしましたら、

・言添へぬ喪中はがきや火恋し

としてみました。上五は「げんそえぬ」と読ませます。私は年賀状には、印刷の文言だけでなく必ず一言添えるのですが、喪中はがきはそれをしないので、このようにしてみました。

長くなりましたが何らかのご参考になれば幸甚です。

点数: 1

「秋時雨医院の長き待ち時間」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 秋時雨医院の長き待ち時間

こんにちは。よし造様、いつもお世話になってます。
御句、相変わらず人間を深く見つめた句風に感銘します。

コメントに共感しました。予約して訪れていらっしゃるし、本を読んでおられるので急患とか、苦しくて駆け込んだということではないですよね。定期的な診察という感じでしょうか。
待たされますよね、病院って。2時間待って診察5分とか、どなたかの句にありませんでしたっけ?
そんな時、外が天気がいいと、なんだかイライラしますよね。せっかくこんなに晴れているのに、なんでこんな病院の椅子で待たされなくてはならないんだと。予約もしているのに。
しかしこれが雨ですと、「こんな雨じゃどこに出かけるでもない。まあ仕方ないから気長に待つか」という気持ちになるように思います。特に秋の雨は冷たいですから、余計にそうした作用が働くと思います。
このことをお詠みになられたと拝察しました。

御句は抑えた調子で状況を淡々と語っていらっしゃいます。
こんな時、感情派の私は、
・秋時雨癒す医院の待ち時間
とかにしてしまうのです。

点数: 1

「秋日和夫の腕には三角巾」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 秋日和夫の腕には三角巾

こんにちは。あつこん様、いつもお世話になってます。
あらためてご主人様、よかったですね。
和夫さんとか秋夫さんとか、茶化したみたいになりましたが、お気を悪くなさらないでください。手術が成功とお聞きしてホッとしたからですので。

俳句は句読点を付けられずスペースも空けられないので、このような見た目も考慮しなくては、という自戒も込めてのことでした。

さて、すでに多くの方々から提案句が出ていますね。
「夫」は音数により「おっと」とも「つま」とも読めます。これは具合がいいですが、知らない人は混乱します。

私は、コメントの、病院から出たら秋の風が気持ちよく感じたという点に共感しましたので、げばさん、イサクさんの
「秋風や夫の腕の三角巾」
これいいと思いました。
ただ、それでは悔しいので(笑)、私は、
・秋風や夫の腕に三角巾
を置かせていただきます。

点数: 0

なおさんの俳句添削依頼

最新の投稿順に並んでいます。回答が付いた投稿が先頭に移動します。

これしきの風に靡くや夏柳

回答数 : 23

投稿日時:

何もかも高い世なれどカーネーション

回答数 : 28

投稿日時:

行列の先頭いずこ陽炎へる

回答数 : 24

投稿日時:

車庫造るため引き抜きし桜かな

回答数 : 30

投稿日時:

ガラス戸に犯人の顔花の雨

回答数 : 25

投稿日時:

なおさんの添削依頼2ページ以降を見る

その他の添削依頼

たおやかに萎えたる花の白詰め草

作者名 喜子 回答数 : 3

投稿日時:

ありものに済ます夕餉やクリスマス

作者名 いち 回答数 : 0

投稿日時:

葉脈のせせらぎ色の若葉かな

作者名 田上南郷 回答数 : 3

投稿日時:

添削依頼をする!

「私はロボットではありません」にチェックを入れてください。

▼添削依頼された俳句の検索

▼添削と批評(返信)の検索

ページの先頭へ

俳句添削道場の使い方。お問い合わせ

関連コンテンツ