俳句添削道場(投句と批評)

なおさんの添削最新の投稿順の1382ページ目

「踏みつけるひやり落ち葉の亡骸よ」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 踏みつけるひやり落ち葉の亡骸よ

りきゃさん、こんにちは。初めまして。御句の感想と提案句を置かせていただきます。

御句、良い点は、俳句の五七五の定型をきちんと守っておられること。季語を一つ入れていること。これらは俳句の基本の「き」なのですが、なかなか難しいのですよ。よくできました。

次にちょっと気になった点です。まず、「ひやり」の意味です。すでに皆さんのコメントの中にも二つの意味が出ていますね?そう、「ひんやり冷たい」という意味と、「ヒヤリとした!危なかった!」という意味です。
私は前者と思いました。靴の底に、落ち葉の嘆きのようなものを感じたのだと読みました。
このように、読み手が「どちらの意味なのかな?」と思うような作り、あるいは違う意味に取れてしまう作りは、できれば避けたいかなと思います。もちろんりきゃさんは、そんな二つの意味があるとは考えず、一つしか意識していなかったかと思います。ここが難しいのですけどね。
次に、「落ち葉の亡骸よ」という
表現です。私としては、落ち葉はすでに亡骸だと思うのですが、りきゃさんも、私と同じ「落ち葉は亡骸」という意味でお詠みになりましたか?それとも、落ち葉は落ちた時点ではまだ生きていたのだけど、さんざん踏み潰されてしまって葉の形をとどめていない様子を亡骸と言っておられますか?それによって違ってきますよね。
私は、落ち葉すでに亡骸だと思うので、あえて重複しておっしゃらなくてもいいのではと思うのですよ。

そこで私の提案句ですが、次のようになります。「ひやり」の意味を明確にして、落ち葉は亡骸だ、とイコールの意味にしました。

・踏みつけるこころひんやり落ち葉かな

亡骸を入れると

・亡骸を踏みつけ冷やり落ち葉かな

これらは「お手本!」というわけではないのです。我々は先生ではないので、「私はこう思いますよ」というものです。参考になれば嬉しいです。りきゃさんもたくさん色々詠んでみてください。

点数: 1

「虹色に溶けて光るは霜柱」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 虹色に溶けて光るは霜柱

堀籠美雪さん、こんにちは。御句の感想と提案句を置かせていただきます。

確かに霜柱はキラキラときれいですね。太陽の光を受ければ虹のように輝くでしょう。
しかしそれは、凍っている間のことであり、溶けてしまえばドロ道になってしまいます。

そこで、「溶けて」は無いほうがいいのではと思いました。
提案句として、

・虹のごと陽を受け光る霜柱
・陽を受けて虹の光や霜柱

このようなものが思い浮かびました。

点数: 1

「日陰のみ霜残りたる遅き朝」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 日陰のみ霜残りたる遅き朝

こんにちは。あつこん様、いつもお世話になってます。
御句、面白い、含蓄のある句ですね。枕草子で、冬の早朝は霜が降りているけど、昼になると火桶の火も白い灰になってよろしくない、みたいなことが書かれていましたね。かように、遅く起きると風情がなくなるようですよ。

私の提案句ですが、原句では少し説明的な感じがしますので、ちょっと語順を変えさせていただき、

・朝寝して日陰に霜の残りをり

などとさせていただきました。よろしくお願いします。

点数: 0

「吾子よいざ踏み出さんとす霜柱」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 吾子よいざ踏み出さんとす霜柱

よした山月さん、こんにちは。御句の感想と提案句を置かせていただきます。

御句、ご自身の小さい頃の体験を「昔こんなことをしたよなぁ」とお詠みになるより、お子さんが今そうしているという想定でお詠みになるのはいいと思います。
小さいお子さんが霜柱をザクザクと踏み潰して歩くのは面白いでしょうねー。

御句ですが、ちょっと肩に力が入り過ぎている感じがしますのと、動作の主体がどなたなのかわかりにくいというのがあると思います。上五中七で「吾子よいざ踏み出さんとす」とお詠みですが、なんか、子どもに声をかけて親が踏み出すようにも読めます(私だけか?)。

・さあ吾子よいざ踏み出さん霜柱

とかにすれば、大袈裟感はそのままですが、踏み出すのは子どものように思えてくると思います。
お子さんが二人以上なら、

・さあ吾子ら踏み出してみよ霜柱

とかもありかと思いますが、とにかく大袈裟なような…。

私の提案句ですが、コメントからオノマトペをお借りして、

・ザクザクと吾子の踏み出す霜の庭

こういうのではダメでしょうか?

点数: 1

「冬の月林檎の花の色に似て」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 冬の月林檎の花の色に似て

堀籠美雪さん、こんにちは。御句の感想と提案句を置かせていただきます。

御句、初読では、季語がダブっているのでは?と思いました。冬の月は冬、林檎は秋、林檎の花といえば春ですね。どうしたものかと思いましたが、すぐに、そうか、ここで林檎は比喩だから季語の扱いにはならないのか、と思い至りました。

きれいな句です。私も冬の月は他の季節より白っぽい気がしていました。林檎の花って、あらためてGoogleで見ましたが、桜と同じバラ科だけあって、なんとも清楚で可憐な花ですね。
提案句としましては、中七以下はもはや比喩とわかっているので最後の「似て」はなくてもいいのかと思い、次のようなものが思い浮かびました。

・冬の月それは林檎の花の色

まんま説明のようにも思えますが、ベッツィ&クリスの「白い色は恋人の色」のイメージです。古くてすみません。

点数: 1

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