俳句添削道場(投句と批評)

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「蝶拾つたうごかなかつた吾子の秋」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 蝶拾つたうごかなかつた吾子の秋

慈雨さんこんにちは。
御句拝読しました。丁寧なコメント有難うございます。こういうのを拝読すると、作句にあたってはこうしたことに配慮すべきだなと勉強になります。

慈雨さんのコメントにきっちり回答できるかわかりませんがお伝えします。

全体の流れはチャレンジングで興味深いのですが、私が悩みましたのは語順です。どうも、お子さんが動かなかったように読めてしまいます。
ご自身でも「こうしたほうがいいかしら」と例句を置いていらっしゃいますが、私も、

・動かざる蝶を拾いて吾子の秋
・蝶拾い動かぬを知る吾子の秋

あるいはいっそ、チャレンジングを活かして、

・蝶拾った死んでた埋めた吾子の秋

こういうのも考えましたが、これ、誤読はえらいことになるので、

・吾子の秋拾いし蝶を葬れり

すごく変えてしまってごめんなさい。でも、ちゃんと埋めてあげたという優しさは伝えたかった。

「吾子の秋」にこだわりを感じましたので、季語「秋の蝶」は考えませんでした。
よろしくお願いします。

点数: 2

「スパイスのスパイスに終わらぬ残暑」の批評

回答者 なお

添削した俳句: スパイスのスパイスに終わらぬ残暑

豆柴さん、こんにちは。
御句拝読しました。これはすごい句です。私的には、句選にもよりますが、入選間違いないと思います。

スパイスがスパイスでなくなる、これはすごく深くて、情景がないようでいくらでも頭の中で浮かべることができます。コショウをかけすぎたラーメン、わさびをきかせすぎたお寿司。それとともに、過ぎたるは及ばざるが如しの諺が、残暑というやるせない季語と響き合います。
このままいただきます。

点数: 2

「秋の蚊の我が脛刺して死にたまふ」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 秋の蚊の我が脛刺して死にたまふ

馬場芳樹さん、こんにちは。
拙句「西瓜切る」にコメントおよびご提案句有難うございました。ご提案句は、「西瓜切る子らの笑顔前にして」は、中七が字足らずですので、「子らの笑顔を」とするといいですね。勉強になります。

なお、芳樹さんのコメントにありました、「動詞が多いと説明になるというが、よくわからない」、とのこと、簡単に説明します。
そもそも俳句は、自分や誰かの動作や心情を報告するのではなく、自然や生活の中のほんの一コマを描写するものです。
ですから一瞬を切り取る感覚です。

動詞が多いと、複数の主語(動作の主体)の動作を描くことになり、句が詰まってわかりにくくなります。
また、一人の動作であっても、あれしてこれしてそれをした、という日記や行動報告のようになり、それは他人からしたら面白くありません。そんなことから、避けた方がいいと言われています。

とは言え、例外も色々あり、なかなか難しいです。色々作って、意見を求めてみるべきです。

点数: 2

「羽開き水飲む揚羽無防備に」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 羽開き水飲む揚羽無防備に

ロミさん、こんにちは。
御句拝読しました。珍しい光景を目にしましたね。そう言えば、蝶々って止まる時は羽はどうするのだろう?と疑問に思い、ネットですが調べました。蝶は羽をたたんで止まり、蛾は開いて止まるのですってね。
ただし例外はあり、クロアゲハのような揚羽蝶は開いて止まるのですって。ところが、その中でもアオスジアゲハはたたんで止まると。
どこまで信じられるかわかりませんが、とりあえずこれを信じますと、
ロミさんが見た光景は普通のようですよ(笑)。

それより私が気になりましたのは、無防備という措辞です。この無防備というのはロミさんの主観ですよね。できればこのように直接に主観を書かずに(自分以外の生き物がどう考えているかは、その生き物しかわからないから)、光景を伝えて、読む人が、「ありゃ、それは無防備だなぁ」と思ってくれるような、そんな作りが俳句では求められていると思います。
少し前に、ヒッチ俳句さんだったかな、猫ちゃんかワンちゃんが「へそ天」になるという句がありましたが、これこそ無防備だと思います(笑)。

そこで御句、このように考えました。

・思い切り羽を広げて黒揚羽
・羽開き給水タイム黒揚羽
・水場に羽開いたままの黒揚羽

三句目は上五は「水場に羽」で字余りです。

点数: 2

「愛犬や四肢を投げ出す夜の秋」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 愛犬や四肢を投げ出す夜の秋

ロミさん、こんにちは。御句拝読しました。可愛い句ですね。ワンちゃんへの愛情を感じますよ!

技術的なことを二つお伝えしますね。
一つ目は、「愛犬や」です。ワンちゃんの可愛さから詠嘆したのかと思いますが、すぐにそのワンちゃんの様子に繋がりますので、ここでは切れを入れずにつなげた方がいいと思います。かぬまっこさんはそのようにご提案なさっていると思います。

二つ目、下五の季語「夜の秋」ですが、これは夏の季語で、立秋前に、昼は暑いのに夜になると秋を感じる、という意味です。秋の季語ではないです。
それでお使いであれば問題ないですが、本当の秋の夜の「秋の夜」とは違いますのでその点は大丈夫でしょうか。
さらに、もし「秋の夜」に替えるとしましたら、これは「あきのよ」と読みますので、下五ではなく上五に置いて、「秋の夜の」とか「秋の夜や」とするのがいいかと思われます。

したがって、私の提案句ですが、語順を変えて、

・秋の夜や四肢を投げ出す家(うち)の犬
・秋の夜や愛犬四肢を投げ出して

とさせていただきます。「四肢を」はそのままにしましたが、手足でもいいのではと思いました。

点数: 2

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