俳句添削道場(投句と批評)

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「我が背丈超ゆ成人の日の我が子」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 我が背丈超ゆ成人の日の我が子

気まぐれ亭さん、こんにちは。
御句拝読しました。お子さんのご成人おめでとうございます。また、お子さんに背を抜かれた!それも良かったのでは?
私は二番目までは私より小さいのですが、末の子に抜かされました(笑)。

さて御句、おめでたい句ですのでこのままいただきたいところですが、気まぐれさんですのでちょっとお伝えします。

気になりましたのは、若干報告調になっていることと、「我が」が二度も出てくるところです。俳句は一人称と言いますし、他人の子が他人の背を追い越しても別に感慨はないですよね。「我が子」か「我が背」のどちらかでわかっていただきましょう。

そこで私は、次のようなのもありかと考えました。

・成人式見上げるほどの我が子かな
・吾子に背を超され成人の日となり
・成人の日や子に背丈追い越され

あらためておめでとうございます。

点数: 2

「あなたにはそのほうがいい雪の夜」の批評

回答者 なお

添削した俳句: あなたにはそのほうがいい雪の夜

あやめさん、こんにちは。
御句拝読しました。本句だけでなく、これまでのあやめさんのこ投句を拝読していて、ずっと思っていたのですが、気まぐれさんのコメントで、私も確信しました。

これはもちろん強制ではありませんが、あやめさん、短歌をやってみませんか?

あやめさんのように思い切り素直に心情を詠むのは、ごめんなさい、正直に言って、俳句には合いにくいと思っていました。もちろん全くダメではない。以前それが売りだった私が言うのですから本当です。

しかし短歌なら、もっと心情を吐露する余地があります。昔はダメでしたが、俵万智さんが壁を崩してくれました。

例えば本句。「あなたにはそのほうがいい雪の夜」これは俳句の世界では、具体性がなく光景が思い浮かばないとかで、高い評価は得られないと思います。しかし短歌にしてみましょう。

・もう会わないほうがいいとは思わないそのほうがいいと君は言うけど

取り急ぎ作ってみました。あやめさんのように複雑な心境を詠むには、五七五より五七五七七のほうが許容範囲が広いかもしれません。

点数: 2

「仕方なく百円投げた初詣」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 仕方なく百円投げた初詣

川奈部蒼大さん、こんにちは。初めまして。

御句拝読しました。友達の評価は良かったけれど、先生からは認めてもらえなかったとのこと。私はわかりますよ、お友達の気持ちも先生の気持ちも。
それは「感想=主観」が入っているからではないでしょうか。

実は昨夜、孫に頼まれて俳句を教えました。小学生ですから、ある程度自分の感想(主観)が入ってもいいだろう、その方が子供らしくていいだろうと思っていくつか提案しました。例:「お正月みんな集まり楽しいな」
するとダメ出しが来ました。「自分の感想が入ってはいけないの」と。

うわ、小学生から、もう客観描写を学ぶのか、と驚きました。

余談が、長くなりました。
御句は、「仕方なく」が感想です。お友達は、「ああ、あるある、オレもそうだよー!」とか共感されたかと思いますが、先生としては、情景を詠んで、「自分で仕方ないと言ってはダメだよ。状況を詠んで、人から、あ、これは仕方ないね、と思ってもらうのが俳句だよ」という意味だったのではないでしょうか。

・十円がなくて百円初詣
・百円玉しか小銭なき初詣
・友だちに合わせて百円初詣
・初詣彼女に言われ百円玉

こういうのだと、読んでくれた人が「あ、そりゃ仕方ないな」と思ってくれるような気がしますが、いかがでしょう?

点数: 2

「風花や手に息かけて菜を洗い」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 風花や手に息かけて菜を洗い

やまの はるかさん、こんにちは。
初めまして。
御句拝読しました。情景が鮮やかに浮かびます。
これは屋外の、もしかしたら近所の家々が共同で使う井戸とか水路みたいなところでの作業ですか?
そういうお水はさぞや冷たいでしょうね。

御句。気まぐれさんのおっしゃる通り、動詞が二つあり、若干行動報告のようになっています。俳句はできるだけ動詞を減らして、見た目とか形容詞で表現するといいですよ。でもいい感じです。

ここは「風花」というきれいな季語を活かしましょう。

・菜を洗ふ手に風花の二つ三つ

息をかけることをそのままにしますと、

・風花や菜を洗ふ手に熱き息

またお聞かせください。

点数: 2

「職業の誇りを持つや寒さくら」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 職業の誇りを持つや寒さくら

竜子さん、こんにちは。
御句拝読しました。おっしゃる通り、仕事は人それぞれで、とにかく働いてお給料もらって生活するというのは尊いことですよね。

さて御句、「職業」という言葉が少し固いかなと思いましたのと、「誇りを持つや」までおっしゃらなくてもお気持ちは伝わるかな、と思いました。

もう、ご自身のコメントからそのまま、

・それぞれの仕事の誇り寒桜

あらちゃんさんの生業(なりわい)もいいご提案だと思いました。

・生業に誇りのありて寒桜
・みな誇るべき生業や寒桜

点数: 2

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