「幼子が轍を辿る冬の浜」の批評
回答者 なお
添削した俳句: 幼子が轍を辿る冬の浜
たけのうちさん、こんにちは。初めまして。
御句拝読しました。いい光景が浮かびますね。
「が」の点は私も気になりましたが、気まぐれ亭さんのご説明の通りです。繰り返しになってしまって恐縮ですが、私からも少しお伝えさせてください(気まぐれさん、すみません)。
俳句は韻文ですので、説明や報告の文になることを嫌います。もっとも報告調になりやすいのは、「◯◯(主語)が、◯◯(動作)する/した」という構文です。
これを避けるには、行動を描写するのではなく、「◯◯(動作)する/した◯◯(名詞)」の形にするといいです。
御句で言えば、「幼子が轍を辿る」ではなく、「轍を辿る幼子」とか、「幼子の辿る轍」とかですね。
先に提案句が出ていますので、私は違う提案を。
・砂浜に轍たどる子冬の海
「幼子」ではなく「子」にしましたが、「子」だけでも「幼い」という意味があると思いました。
また、「たどる」とひらがなにしたのは、「轍」も「辿る」も読みが難しいのに、二つ続けると投げ出されてしまうのではないかなと思ったからです(笑)。
でも「轍」は「わだち」とはしませんでした。漢字の持つイメージがなくなるので。
長くなりましたが、よろしくお願いします。
点数: 2