「炎天下戻るナインの真白き歯」の批評
回答者 なお
添削した俳句: 炎天下戻るナインの真白き歯
こんにちは。負乗様、いつもお世話になってます。
拙句「人工池」ご評価ご添削有難うございました。ほんと、ちゃっかりしてますよね。浅くてキレイな池で、休日だから人もいないので、小さい子を連れて通りかかった親御さんは、誰でも「こんなところで遊ばせたいな、安全だし」と思うでしょう。でも、常識的にそれはまずいだろうと我慢する。しか私が見た時は、数人の子どもを遊ばせていた。案の定、防災センターさんという感じの人に注意されてましたけどね。
御句、いい感じですねー。本当に気持ちがいいです。私は高校野球は大好きですから大いに共感します。
短く刈った髪、真っ黒に焼けた顔にのぞく白い歯。青春ですね。
提案句を置かせていただくにあたって考えたこと。ナインが歯を見せるのは、得点した喜びからだけではない、ピンチであってもニッコリするんだよ、そこがいいところなんだ、と言いたかった。そこで、
「炎天下チャンスもピンチも真白き歯」
みたいなものを考えました。しかしどうしても中八になり、行き詰まっていました。
そこでふっと考えた。原句でも、すでにそのように言っているじゃないかと。
ナインがベンチに戻ってくる時は、敵の好機を好投や好守備で防いだ喜びや安堵感ばかりではなく、ボコボコに打たれて大量に点を取られて、ようやくチェンジになって引き揚げてくる時もある。その時にも白い歯を見せるからこそ、その姿が爽やかなのであって、ボコボコにやられて戻ってくる時に固く唇を引き結んでいたのでは、軍隊みたいで見ているほうも辛くなりますよね。
そんなわけで、提案句ございません。強いて言えば、歯は、真白くなくても普通に白くても十分に爽やかだ、ということくらいですね(笑)。
良い句を有難うございました。
点数: 1