「通学路気付くとそこにセミの声」の批評
佐々木芽依さん、こんにちは。初めまして。
御句拝読しました。セミはもう鳴かなくなったので、ちょっと季節はずれですが、ここではそれは気にしないでいきましょう。
句の中に「通学路」と入っているということは、学生さんですか?
カッコイイ感じにするのはなかなか難しいのですが、ご要望に添えるでしょうか。
先に鈴屋いるかさんもおっしゃっていますが、「気づいたから俳句にする」のであって、気づかなければ俳句にもならないですね。ですから、「気づくと」というより、なんで今まで気がつかなかったのか、なんで今日は気がついたのか?というようなことを入れてみましょう。少しカッコ良くなるかもしれません。
・試験終え蝉の声聞く通学路
試験が終わってホッとした気持ちを詠んでいます。
・友やすみ一人の通学蝉時雨
蝉時雨とは、蝉がたくさん鳴いていて雨のようだという意味です。いつもはお友達とおしゃべりしながら通うので気がつかなかったけど、お友だちが欠席。一人だと、こんなに蝉が鳴いているんだという感じ。
・イヤホンを忘れ通学蝉の声
いつもはイヤホンをして音楽を聴いているけど、今日は忘れたので…という句です。
次に、「や」とか「かな」などを入れるとカッコ良くなるかもしれません。これは切れ字といいます。
・空蝉や通学ルート変えてみる
空蝉(うつせみ)とは、セミの抜け殻のことです。
・蝉時雨遠く聞こえる小径かな
なんか俳句っぽくなりましたか?
でももしこれが学校の課題とかであれば、そのまま飲み込んでしまわずに、あらためてご自分で考える参考くらいにしておいてくださいね。
よろしくお願いします。