「銀髪をまとめ白フリルでサンマ」の批評
回答者 なお
添削した俳句: 銀髪をまとめ白フリルでサンマ
青猫さん、こんにちは。初めまして。御句の感想と提案句を置かせていただきます。
普通は初めての方には優しく接するのですが、「厳しくしてください」とのことですからそうさせていただきます。
御句、まず、何がいいたいのかまるでわかりませんね。ご自分でこの句を読んで、一般の方に何が伝わるか考えてみてください。
銀髪をまとめ白フリルでサンバ
ならわかりますよ。すごく。ある意味、いい句です。
しかしサンマですよね、サンマ。
では問題点を考えていきましょう。とは言っても、すでに他の方々が詳しく説明してくださっていますね。私の言うことは重複するかもしれませんが、それだけ強く思っているということです。
まず、「銀髪をまとめ」これはいい出だしですね。
「白フリル」。これが微妙。「白エプロン」ならわかりますが、白フリルだと、どこに?何が?何の目的で?となる。「白フリルで銀髪をまとめ」の倒置法ではないですよね?次に「白フリルでサンマ」。これはもう、丸投げというか、投げ出したとしか言いようがないですね。
一体何が言いたいのか、白フリルでサンマをどうしようというのか?と思いご自身のコメントを読むと、「白いエプロンを着て、サンマを焼くのか、食べるのか、買いに行くのか…とにかく祖母にはサンマがよく似合ってました。それを詠んでみました」と。まるでわかりません。ご自身でもわかっていないのでは、人には伝わりませんよ。
例えば、これで、「白エプロンでサンマを焼く姿を詠みました。」というのなら、添削のしようもありますが「とにかくサンマが似合っていた」とはどういうこと?となります。
あまり文句ばかり言っていてもよくないので、建設的な方向に向かいましょう。
ここは好意的に解釈して、すなわちサンマの季語の力を借りて、「庶民的な気取らない、しかし芯のしっかりとした、しみじみとした味わいのある」人物であった、その祖母を詠んだということにしましょう。
銀髪の祖母に秋刀魚のよく似合ふ
他の方々のご意見もご参考ににして、また色々ご投句ください。
「厳しくしてください」というご要望でしたのでそうしましたが、失礼の段お許しください。しかし、
銀髪をまとめ白フリルでサンバ
これ、いいですよ!(笑)
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