「甘き梨感嘆上げる夫婦して」の批評
回答者 なお
添削した俳句: 甘き梨感嘆上げる夫婦して
岸本義仁さん、こんにちは。
御句拝読しました。
いつも感想が同じようで恐縮ですが、「甘い梨を食べて夫婦で感嘆の声を上げた」という行動の報告になっています。
それはそれで、もう、そういう句風なのだということであればそれでもいいのですが、私はできれば、俳句ですので、どこかに想像の余地を残すような作りがいいのではないかと思いました。
・梨かじり目と目見合わす夫婦かな
即吟ですので推敲の余地がありますが、なんで目と目を見合わせたかは言わずに読者の想像に任せるのです。これだともちろん、「苦くて」と思う読者もいるでしょう。しかし大半は甘さに驚いたと思ってくれるのではと思います。
・梨を食べ老夫婦の目丸くなり
喉に詰まらせたのでは困りますが(笑)。また、勝手に老夫婦にして申し訳ありません。例えばの話です。
どうかこうしたコメントが何かのご参考になりますように。
点数: 2