俳句添削道場(投句と批評)

なおさんの添削最新の投稿順の1322ページ目

「しずけさや闇夜はぜ舞う焚き火かな」の批評

回答者 なお

添削した俳句: しずけさや闇夜はぜ舞う焚き火かな

よした山月さん、こんにちは。御句の感想と提案句を置かせていただきます。

よしたさんの精力的なご投句、ほれぼれしております。

御句、まず切れの「や」と「かな」
が二つ使われていますね。必ずしも悪いわけではないのですが、切れは感動の先を表しますので、結局、作者はどちらに感動したのか?とわからなくなります。

次に、「しずけさや」です。確かに俳聖芭蕉の有名な句にも使われているのですが、基本的には、静かと言わずに静かな雰囲気が表せるといいなと思います。

また、「しずけさや」とおっしゃっていながら、「はぜ舞う」と躍動的な言葉が出てきます。こうしたことが効果的に作用することもあると思いますが、御句ではちょっと効いていないようです。

よしたさんのこれまでの傾向を拝見しますと、純粋な気持ちでの着眼はとてもいいと思うのです。それはコメントに現れています。
しかしその感動が、俳句になるとギクシャクしてしまうような気がします。コメントはいいのにそれがそのまま俳句になっていないというか。

私は偉そうなことを言えるレベルではないのですが、初心者ながら少しだけでも先に始めたものとして申し上げます。
提案ですが、「俳句を作るぞ!」と意気込まずに、誰もが素直にわかりやすい言葉を選んで五七五に並べてみることをお勧めします。

私の提案句は、

・パチパチと闇夜に爆ぜる焚き火かな

これがベストとか、「いい提案だろう!」などと申し上げるつもりは毛頭ございませんが、少しでもご参考になればと存じます。私も頑張ってお付き合いさせていただきます。

点数: 2

「いそ三年の闇薄れ小春凪」の批評

回答者 なお

添削した俳句: いそ三年の闇薄れ小春凪

こんにちは。藤井茂様、いつもお世話になってます。
御句、そんなに大事に思い続けておられた方とのご再会、さぞ感慨深かったことでしょう。このコロナ禍の2年間。たかが2年、されど2年ですよね。
私たち(一緒にしてごめんなさい)のような高齢者としては、元気なうちに色々なところを巡って名所やお祭りとかを見て歩こう、縁ある方々にできるだけお会いしておこうと思った矢先の出来事でした。
「このままあの人には会わずにあの世に行ってしまうのかな…どちらが先かは別として…」などと思ったものでした。
それだけに、藤井さんのこのお話を伺って、我が事のように嬉しく存じております。

さて御句、そうは言いましたものの、「いそ三年」、これは私にはわかりませんでした。最初は「いっそ三年」かと思いましたが意味が取れず。「五十」を「いそ」ですか。そういう読みがあるのは存じていますが、いそ三年という用い方が俳句ではあるのでしょうか?

私の提案句です。

・半世紀の無沙汰忘れる小春凪

これを機会にその幼馴染さんとのご交流を続けられますことを、余計なことかもしれませんがご提案申し上げます。

点数: 0

「暗闇を恐るる人よ焚き火する」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 暗闇を恐るる人よ焚き火する

こんにちは。イサク様、いつもお世話になってます。

毎回拙句に的確なコメント有難うございます。勉強になります。

御句、全くもっともだと思います。煮炊きという調理の目的、暖をとる目的、そしてこの目的のいずれが先かはわかりませんが、闇を恐れ、外敵から身を守るために火を絶やさなかった原始の人たち。その思いが伝わってくるような句ですね。

しかし私には、上五中七と下五とが、なんとなく合わないように思いました。どのようにご説明していいかわかりませんので、提案句を置かせていただきます。

・暗闇を恐るる人よ焚き火せよ

「君が暗闇を恐れるのはわかる。少しも恥ることはない。焚き火をすればいい。怖がるだけでなくそれに打ち勝つことを考えよ」というような句です。

別案は、

・暗闇を恐るる夜よ焚き火する

暗闇を恐るる人、ではなく夜にして、そんな夜だから焚き火をする、というイメージですが、因果関係の説明になってしまいますかね。

いずれにしましても、焚き火の明るさと暖かさ、強さと優しさは伝わってくるような気がします。

点数: 1

「白菜に見ゆ結晶はノスタルジ」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 白菜に見ゆ結晶はノスタルジ

よした 山月さん、こんにちは。御句の感想を置かせていただきます。

多くの方々の実に的確なコメントが出ており、もはや私の出る幕でもないような気がしますが、それではつまらないのであえてお伝えします。

御句、よしたさんのおっしゃりたいことはわかるのです。私も漬け物に味の素を思い切り振りかけて、妻に呆れた顔をされます。でも美味しいですよね。それに微妙なシャリシャリ感も加わって、風味が増します。
それはわかるのですが、御句の残念な点をお伝えします。
まず、これはすでに出ていますが、白菜の句ではなく味の素の句になってしまっている、ということです。言い換えれば、季語の白菜だけでは力不足なので他の力を借りたということになり、俳句の方向性とは逆を行っています。これはあまり評価されるとは思えません。
次に、味の素を詠むなら素直におっしゃればいいのに、「白菜に見ゆ結晶」と、なんか気取っておられます。気取るだけならいいですが、意味がわかりません。
さらに、「ノスタルジ」と。他の方からもありますが、懐かしやと言わずに懐かしさを、ノスタルジーと言わずにノスタルジーを表したいです。それが難しければ、そうした感情を出さないことです。

厳しくしてくださいとのことで遠慮なく言わせていただきましたが、連続してご投句なさる意欲と、返礼コメントも欠かさない真摯なご姿勢には敬服します。

最後に、よしたさん初め皆さんの裏を行く私の提案句です。

・調味料要らぬ祖母の白菜漬

点数: 2

「こしひかりてふ立て札の刈田かな」の批評

回答者 なお

添削した俳句: こしひかりてふ立て札の刈田かな

ヒロちゃん、こんにちは。御句の感想と提案句を置かせていただきます。

刈り入れの終わった田んぼに品種名の書いた札が残っていた光景ですね。それは残っていたのか、あえて残していたのか。あえて残していたのかもしれませんね。

提案句、「てふ」は悪くないのですが、使わなかったらどうなるだろう、とトライしてみました。また、こしひかりは品種名ですのでカタカナにしてみました。

・刈田中残る立札コシヒカリ
・コシヒカリ立札残る刈田かな

点数: 0

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