「しずけさや闇夜はぜ舞う焚き火かな」の批評
回答者 なお
添削した俳句: しずけさや闇夜はぜ舞う焚き火かな
よした山月さん、こんにちは。御句の感想と提案句を置かせていただきます。
よしたさんの精力的なご投句、ほれぼれしております。
御句、まず切れの「や」と「かな」
が二つ使われていますね。必ずしも悪いわけではないのですが、切れは感動の先を表しますので、結局、作者はどちらに感動したのか?とわからなくなります。
次に、「しずけさや」です。確かに俳聖芭蕉の有名な句にも使われているのですが、基本的には、静かと言わずに静かな雰囲気が表せるといいなと思います。
また、「しずけさや」とおっしゃっていながら、「はぜ舞う」と躍動的な言葉が出てきます。こうしたことが効果的に作用することもあると思いますが、御句ではちょっと効いていないようです。
よしたさんのこれまでの傾向を拝見しますと、純粋な気持ちでの着眼はとてもいいと思うのです。それはコメントに現れています。
しかしその感動が、俳句になるとギクシャクしてしまうような気がします。コメントはいいのにそれがそのまま俳句になっていないというか。
私は偉そうなことを言えるレベルではないのですが、初心者ながら少しだけでも先に始めたものとして申し上げます。
提案ですが、「俳句を作るぞ!」と意気込まずに、誰もが素直にわかりやすい言葉を選んで五七五に並べてみることをお勧めします。
私の提案句は、
・パチパチと闇夜に爆ぜる焚き火かな
これがベストとか、「いい提案だろう!」などと申し上げるつもりは毛頭ございませんが、少しでもご参考になればと存じます。私も頑張ってお付き合いさせていただきます。
点数: 2