「河童忌や馴染みのBarのマッチ箱」の批評
回答者 なお
添削した俳句: 河童忌や馴染みのBarのマッチ箱
卯筒さん、こんにちは。
御句拝読しました。有名人の忌日俳句の場合は、季語以外のところには関係ないことを置くのがいいとか教わったことがあります。
本句はそんな感じでしょうか?私などは、つい、芥川龍之介はお酒が好きだったのか?行きつけの店があったのか?煙草を吸ったのか?とか考えてしまいましたが、関係ないですね。
最近は、マッチを置いていない店が増えました。というより、どこもほとんど作っていないのではないでしょうか。
私が若い頃は煙草を吸っていましたし、店は名刺代わりにマッチを置いていましたから、初めての店では必ずもらい、コレクションにしていた時期もあります。懐かしいなあ。
その後、zippoでいきがっていた頃を経て、百円ライターが出てきて、マッチはすっかり影をひそめてしまいました。
御句、私は、作者が河童忌に芥川の文庫でも読み直そうかと本棚周りを片付けていたら。古い馴染みのバーのマッチが出てきた。「ああここ、もう何十年も行っていないなぁ。まだあるのだろうか…」なんて、昔に思いを馳せるような、そんな句だと思いました。
このままいただきます。
点数: 3