「椿咲く天皇陵に千の風」の批評
回答者 なお
添削した俳句: 椿咲く天皇陵に千の風
春の風花さん、こんにちは。
御句拝読しました。私は素晴らしい句だと思いました。好きな句です。天皇陵って、私は大阪の大きな前方後円墳を想像しました。もしかしたら、最近の天皇の、もう少し小さなものかもしれませんが、とにかく時の流れを感じさせます。
そこへもってきて、さらに「千の風」!どうしたって、あの歌が頭の中で流れますよ。それはいいことだと思います。素晴らしい。
ただその陰で、「私はどうなるの?」と言っている存在が。そう、椿です。
中七と下五の存在感が半端ないので、読み終わる頃には上五を忘れてしまいそうです。原句では、椿が、言い方はきついですが、脇役というよりも小道具さんのようになっています。
やはり季語、それも美しい花ですので、もう少し照明を当ててあげたいと思いました。
それにはやはり、「切れ」でしょう。天皇陵はそれだけで存在感がありますので、ここに切れを入れるのではなく、入れるべきは上五です。
・椿咲くや天皇陵に千の風
うーむ、でも「椿咲くや」って…。
やめた。切れでなく、「あえての字余り」で存在感を出そう。
・椿咲きて天皇陵に千の風
どうかなぁ…あまり自信がありませんが、置かせていただきます。よろしくお願いします。
点数: 1