幌開けて木陰赤子の足白き
回答者 なお
添削した俳句: 木蔭にて幌の赤子の白き足
こんにちは。久田しげき様、いつも勉強させていただいております。
拙句にいつもコメント有難うございます。
御句、今月初めのご投句
「梅雨晴れ間赤子幌より素足出す」
思い出しました。ご投句当時、私はこの句がとてもいいと思い、なんとか感想をお送りしようとしたのですが果たせなかった記憶があります。
近しい句が出てきて嬉しく思います。
前句と変わった点は、1. 上五が「梅雨晴れ間」から「木陰にて」と、共に季語ながら居場所を示すものになっている。2. 「素足」が「白き足」になっている。
これらを踏まえて、僭越ながら提案句を考えてみました。
まず、上五の「木陰にて」。私であれば得意になって「緑陰に」とか使うでしょう。久田さんも当然浮かんだと思います。それでも木陰にてとしたのは、緑陰にすると、その後の赤子と白き足で、イタリアの国旗になってしまうからではないでしょうか?
次に「素足出す」を「白き足」になさったのは、単に素足ということでなくその白さにひかれたからですね。
提案句は、太陽の下では幌をかけていたから意識しなかったが、木陰に入ったので幌を開けてみて、あらためて赤ちゃんの足の白さに感じるものがあった、という句にしました。
木陰の柔らかな空気の中で、前句の「素足」の気持ちよさも言わずもがなで伝わってきます。
よろしくお願いします。
点数: 0