「蝉時雨テレビ聞こえず耳よせる」の批評
回答者 なお
添削した俳句: 蝉時雨テレビ聞こえず耳よせる
付箋丸さん、こんにちは。
御句拝読しました。そんなに蝉の声がすごいとは、よほど裏山が近いとか?うらやましい(笑)!
冗談はさておき、お気持ちはわかりますが、問題が二つあります。
一つは全体の構成で、蝉時雨がうるさいのでテレビが聞こえないので耳を寄せる、という、ほぼご自身のコメントと同じである散文感、全体にある因果関係。〜だから〜という流れのことで、俳句では、あまり好まれません。特に季語が絡む場合は。
それと二つ目は、なんとなく季語が邪魔者、ウルサイ、これさえなければ的な扱いになっていることです。必ず一つは入れるようにと言われているのに、その扱いは可哀想です。せめて、
・耳寄せてテレビ楽しむ蝉時雨
・テレビアナ口(くち)をパクパク蝉時雨
このくらいにしてあげると短い一生であるセミさんも浮かばれると思うのですが。
とりあえず、窓を閉めてみるというのもありかと(笑)?
点数: 2