俳句添削道場(投句と批評)

なおさんの添削最新の投稿順の1307ページ目

通勤の小さき出来事濁り鮒

回答者 なお

添削した俳句: 夏の雨濁る小川の底に鮒

kすけさん、こんにちは。

御句、私はなかなか鮒という魚は馴染みが無くて、どういうところにいるのかもよくわかっていませんでしたが、こうした通勤途中の小川とかでも見ることができるのですね。勉強になりました。

私の前に評価添削をしてくれたげばげばさんは、いま成長著しい躍進中のホープです。その後で出にくいこと。特に、「濁り鮒」などという、この句のためにあるような季語を教えられてしまったら、使わないわけにいきませんよ。げばさん、有難うございました(笑)。

私の提案句は、素晴らしい季語を置いたので川の様子とかを説明する必要がなくなったため、ご自身のコメントから朝の状況を入れさせていただきました。「小さき」は「ちさき」と読みます。
よろしくお願いします。

点数: 2

出たゾンビでも動かんな向日葵だ

回答者 なお

添削した俳句: 向日葵か死人が路地に立ってゐる

こんにちは。知世様、いつもお世話になってます。

ルサンチマン、ディストピア
に続いてホラーにも、苦手分野ばかりですがなんとか食い付いていこうとと思っています。

初読のインパクトに腰が引けて戸惑っているうちに、皆さんが多くのコメントを寄せておられますので、私はひっそり提案句だけ置かせていただきます。

どうも「死人」には抵抗がありましたので、ゾンビにしました(笑)。

次のテレキャスは大丈夫そうです。

点数: 4

仏花抱き向日葵の道くぐりけり

回答者 なお

添削した俳句: 仏花持ち向日葵の道くぐる町

大空杜さん、こんにちは。

御句、子供の頃の帰省やお墓参りの記憶は懐かしいですよね。私の家は代々この地で生まれて育ちましたので、そういう「故郷の記憶」がない。だから地方の親戚の家に泊まりにいったことがその代替のようになっています。

さて御句ですが、いいんですが今一つ、という感じです。
まず、「向日葵の道をくぐる」という表現。桜のトンネルをくぐる、バラのアーチをくぐる、あるいは藤棚の下を歩くとかはよく言いますが、向日葵の道をくぐるとは?
まあ、小さい頃の記憶なので、細い道の両側に背の高い向日葵が咲いていて、よく卒業式とかで在校生が卒業生を送り出す時に両側に並んで手でアーチを作ったりしますよね、あんな感じに思えたのでしょうか?
私は実景としては「向日葵の道を抜ける」が相当かなとは思いましたが、「くぐる」がこの句の特徴ですのであえて残しました。
次に、最後の「町」。これが意味不明。おそらく、「〜という思い出のある町」という締め方と思いますが、ともすると、町が道をくぐることになりますよ?いや、その捉え方のほうが自然かも。私はこの「町」は要らないかなと思いました。
ちなみに、俳句そのものとは関係ありませんが、ご自身のコメントについて。「里帰り」とおっしゃっていますが、これは結婚した女性が実家に帰ることを言うので、子供がするものではないですよ。母親の里帰りに同行、の意味ならいいですけどね(笑)。
また、「思い出が楽しかったので韻を踏んだ」とあります。言葉尻をとらえるつもりはありませんが、特に韻は踏まなくてもいいのではと思います。それより私は「流れ」を大切にしたいと思い、その意味でも「町」は、なくてもいいかなと。

提案句は、上五「仏花持ち」ですと大人感があり、子供の頃の記憶ですので両手で大事そうに抱えていたのだろうと「仏花抱き」としました。下五「くぐり」は前述のように残し、最後は「町」の代わりに「けり」と結びました。

故郷のある方がうらやましいです。大切になさってください。

点数: 2

向日葵に警告色の虫一つ

回答者 なお

添削した俳句: 向日葵に止まる一匹警告色

こんにちは。ドロップ様、いつもお世話になってます。

御句、警告色と言えば思い浮かぶのはてんとう虫ですが、今回はハチとのこと。一転してみなしごハッチのイラストが浮かびました。

提案句は、音数の関係で「警告色」は中七に置いた方がいいと思ってのものですが、今ひとつパッとしないかなぁ…。

点数: 1

平面の街や西日の延々と

回答者 なお

添削した俳句: 平面の街よ西日がまだずつと

こんにちは。負乗様、いつもお世話になってます。

拙句にいつもコメント有難うございます。勉強になります。

御句、情景よくわかります。最近は信号機もLEDで、見やすくなりましたが、私の頃は信号機に西日が当たった日には、色など全くわからない。よく運転していたと思います。

提案句は、下五の「まだずっと」を意味を損ねないように他の言葉で言い換えられないかと考えた末のものです。

「平面の街」という意味深な措辞を「や」で受けました。

点数: 1

なおさんの俳句添削依頼

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