「不義の跡消えろスマホを夏の海」の批評
回答者 なお
添削した俳句: 不義の跡消えろスマホを夏の海
こんにちは。菊水様、いつもお世話になってます。
御句、これはしりとりゲームの中で出てきましたが、すごい状況ですね。
心の底から共感します、というのもまずいかもしれませんが、よくもまあこういう句がパッと出てくるものだと思いました。
以前私は、夏のある日、船から指輪を海に投げ入れたことがあります。その時は、なんとも言えない妙な感情が心の中にもわもわ〜っと沸き出てきました。これでよかったのか?後悔しても取り返しはできない?いや、自分でしたことだ…。
御句拝読して、その感情がよみがえりました。
私の場合は投げ入れたのは自分でした。御句もそうだと最初は思ったのですが、そうでないなら話が全然違ってきますね。
Aパターン:不義をしたのは自分で、その証拠を消すために(過去と訣別するために)自分のスマホを投げ入れる。
Bパターン:不義をはたらいた相手のスマホを奪い取り、作者が投げ入れる。
Cパターン:不義をはたらいた相手からスマホを渡され、合意の上で作者が投げ入れる。
私はAパターンと思っていたのですが、BやCかもしれません。まるで小説かドラマのワンシーンですね。
舞台設定としては、夏の終わり頃が最も適しているかと思いますが、他の季節でもそれぞれのドラマ感は出ることでしょう。
長々と失礼しました。すごい句です。
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