「どこまでも透明な僕と朝氷柱」の批評
回答者 なお
添削した俳句: どこまでも透明な僕と朝氷柱
気まぐれ亭いるかさん、こんにちは。
拙句「カニ缶」にコメントおよびご提案句を有難うございました。世相を感じてもらえましたか!私は「なおさん、ウチはずっとカニ缶をもらっているよ?オタクだけではないの?ツナ缶になったのは?」とか言われたらどうしようかと思っていました(笑)。
さて御句拝読しました。最初は意味がつかみにくかったですけど、何度か読ませていただくと、透明という言葉が朝のツララと響いて、いい句だなと受け取れました。
ただ、私の受け取り方は、ご自身のコメントとは違って、「僕って隠し事とか、嘘とかがないんだ」とか、「昨夜のうちにやるべきことはやり終えた、言うべきことは全て言ったよ、ああ、なんて清々しい朝なんだ」という意味の「透明な僕」と思いました。
透明=清廉潔白、という意味と取りますのでこのままでよく、あと、下五のツララを「かな」で詠嘆してしまうより、昨夜のうちに全て片付いた、という意味で朝氷柱のほうがいいと思います。
でも、「僕」は、どうかなぁ…新鮮な感じがするといえばするのですが、ここは、①俳句っぽく=俳句を勉強しているぞと。②性別問わず共感が生まれるように、ということで、「我」とか「吾」、あるいは「自分」とかもありかと思いました。
さらに、あらちゃんさんもおっしゃっていますが、下五、「朝氷柱」でいいのですが、漢字のつながりでちょっと詠みにくいので、「朝つらら」とひらがな表記でもよろしいのではと思いました。
・どこまでも透明なわれ朝つらら
「僕」も捨てがたいなぁ…。それと、絶対いらないと思っていた「僕と」の「と」、これもないと、朝ツララと繋がってしまうか。
・透明な僕の心と朝つらら
・どこまでもクリア氷柱もこの僕も
・・・だんだん深みにハマってきましたのでこの辺で。よろしくお願いします!
点数: 1