「立つ鴫に両手ひろげる黄帽子の児」の批評
回答者 なお
添削した俳句: 立つ鴫に両手ひろげる黄帽子の児
こんにちは。小西晴菜様、いつもお世話になってます。
拙句「コスモス」温かいコメントとご感想句を有難うございました。こんなふうに受け取っていただけると、ささやかな思い出ではありますが大切にしてきた甲斐があります。
さて御句。若干把握しづらい部分もありますが、なんとか一発で情景を捉えることができました。いい句ですね。
上五の「立つ鴫に」。私は、鴫が今にも飛び立とうとしている瞬間が、まるで水面に立ち上がっているようだと詠んでおられるのかと思いました。躍動感がありますね。
しかし、コメントを読むと、長い旅に出発するという意味での「立つ」でしょうか?それなら「発つ」がいいかもですね。
「鴫」は、コメントを読むまでは「鴨」とお間違えではないかと心配でした。私はシギは知っていますが、字が似ているので。そしたら余計な心配でした。失礼しました。
「両手ひろげる」。これも、私は鳥のマネとわかりましたが、何かを止めよう、防ごうとする仕草とも取れますね。
「黄帽子の児」。低学年の子どもたちを「きぼしのこ」とうまくまとめましたね。
このままで、その場の情景も小西さんのお気持ちも充分に伝わるいい句ですが、提案句をいくつか置かせていただきます。
・飛び立てる鴫に手を振る黄帽子の児
・発つ鴫と共に飛ばむと黄帽子の児
川が近くにあると、さまざまの動植物を見ることが出来ていいですねー。
点数: 1