俳句添削道場(投句と批評)

なおじいさんの添削得点の低い順の1229ページ目

「待ちわびた白萩にふわっ風渡る」の批評

回答者 なおじい

添削した俳句: 待ちわびた白萩にふわっ風渡る

里衣さん、こんにちは。
再訪です。
俳句には自分の考えを入れられないのか?」いいご質問です!
もちろん、自分の考えを入れていいのですよ。ただそれが、読み手の想像を先取りしたり制限したりすることになると、読み手の想像が膨らまなくなり、俳句としては魅力が半減するのではないかと思うのです。

A:嬉しいな今日は楽しい誕生日
B:久々に家族集まる誕生日
(これは俳句ではないです)

Aは当人が嬉しい、楽しいと言ってるからまあそうなのでしょうけど、具体的なところが見えず、ああ、良かったですねという感じで終わります。
反してBでは、なんらかの理由で普段は離れ離れの家族が、誕生日ということで久しぶりに集まる。これは嬉しいだろうな、楽しいだろうなと、こちらが想像できませんか?

普段はもっと上手い説明ができそうなのに、急に言われても(梅沢さんか!?)
他の方々でご説明していただけるようでしたらよろしくお願いします。

点数: 2

「仏壇間病に伏せ聴く蝉の声」の批評

回答者 なおじい

添削した俳句: 仏壇間病に伏せ聴く蝉の声

とんとんのんのんさん、こんにちは。初めまして。
御句拝読しました。コロナ療養中とのこと、お大事にしてください。コロナは疲れているからかかるのです。言い方は悪いですが、この際、ゆっくり休んでください。

御句ですが、中八と言って、七音である中の句が八音になっています。字余りは絶対いけないことではないですが、できれば中の句の字余りは避けたいです。
そのために、「聞く」は当然のことですから省略してもいいと思います。

・仏壇間病の床に蝉の声

どこに寝ているかはこの際あまり関係ないとしたら、

・病床の窓を開ければ蝉の声

この蝉の声を聞いて病気の作者がどう感じたかは、読み手の皆さんに委ねましょうか。
私は、このような俳句を詠むくらいですから、勇気づけられたのだと思いましたよ。そもそも、「蝉の声」という季語には、短い命を精一杯鳴いて生き抜こうという生命力を感じさせる力があるのです。

点数: 2

「入道雲や伸びきった首の筋」の批評

回答者 なおじい

添削した俳句: 入道雲や伸びきった首の筋

あじさいさん、こんにちは。初めまして。
御句拝読しました。見事な入道雲は、ホント、立ち止まって見上げてしまいますよね。

さて俳句としてどうなのか、ということですが、俳句の基本は、おっしゃるように五七五と季語一つです。
まず五七五ですが、合計十七音ではありますが七五五ですね。でもこういう形はあり得ます。
次に季語ですが、夏の季語「入道雲」ご入っていますね。一つだけ。

あと、よくやりがちな、「や
〜かな」という「切れ二つ」、というのも大丈夫ですね。
ということで、問題ないと思います。こういう俳句は、いい評価を受けるかもしれません。

で、ここからは個人的なコメントです。
まず、五音であるべき上の句に六音の季語を斡旋して「や」で切れを入れる、という形式に、馴染みがありません。リズムもあまり良くないと思います。これは中七に移動したらどうかと思います。

(例)湧き上がる入道雲や首伸ばし

あるいは、「入道雲」は六音ですが、上の句にそれだけ単独で置いても字余りとはなりません。そういう句は多数あります。

(例)入道雲伸びきったのは首の筋

あと気になるのは、「伸びきった首の筋」が、なんのことか読み手にわかってもらえるか、ということです。今はコメントがあるからわかりますが、本来ならコメントはありません。
例えば私なら、

・入道雲見上げる背筋ぐいと伸び

とかでしょうか。よろしくお願いします。

点数: 2

「食べごろや尻などたたき西瓜食ふ」の批評

回答者 なおじい

添削した俳句: 食べごろや尻などたたき西瓜食ふ

竜子さん、こんにちは。
御句拝読しました。まるごとの西瓜は食べごろかどうかを調べる時に、指でコンコンと叩きますよね。食べごろだとカンカンという音で、ちょっと過ぎてしまうと中に空洞ができてゴンゴンという音になりますね。
当地では頭を叩いていましたが、竜子さんの地域ではお尻ですか(笑)?

尻叩きですと、宿題をやらない子どもたちに、「宿題やらないと、食べごろの西瓜をあげないよ!」とお尻を叩いて机に向かわせるという句にも。

えっ、もしかして本当にそういう句意ですか?

点数: 2

「アイドルの焼けたポスター夏の果」の批評

回答者 なおじい

添削した俳句: アイドルの焼けたポスター夏の果

宮武桜子さん、こんにちは。
御句拝読しました。
季重なりにはならないと思います。
それは、この「焼けた」が、ポスターが色褪せたさまだと思うからです。印刷物や衣服が直射日光に晒されて本来の色が褪せてしまうことを「日焼けする」と言いますよね。私はこの意味だと思いました。
これは夏の季語の「日焼け」とは別のものです。夏の季語の日焼けは人間の皮膚が小麦色になる、あれですので。

この解釈が違っていて、「アイドルの日焼けした姿のポスター」という意味だったとしても、おそらくずっと貼ってあるのではないかというポスター(写真・印刷物)の中のことですし、季節感は弱いので季重なりにはならないと思います。

よろしくお願いします。

点数: 2

なおじいさんの俳句添削依頼

最新の投稿順に並んでいます。回答が付いた投稿が先頭に移動します。

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