俳句添削道場(投句と批評)

なおじいさんの添削得点の低い順の1228ページ目

「パンドラの箱を開ければ月が降る」の批評

回答者 なおじい

添削した俳句: パンドラの箱を開ければ月が降る

優子さん、こんにちは。
御句拝読しました。これまた難解な。さださんは棚田に映った月を詠んでいますね。抒情的できれいな歌です。
さて御句ですが、私はパンドラの箱の逸話は知ってはいますがあまり詳しくはないので、深いコメントや、提案句が出来ませんことご容赦ください。
原句ではパンドラの箱を開けなければ季語の存在がない。それはちょっと寂しいかなと思い、季語を先に立たせてみただけで、単に言い換えです。

・月の降る夜にパンドラの箱を開け
・月降るやパンドラの箱開けた夜

月が降るなら夜に決まっているでしょ!というのはその通りです。
よろしくお願いします。

点数: 2

「秋風や夏を帯びずにくれないか」の批評

回答者 なおじい

添削した俳句: 秋風や夏を帯びずにくれないか

もるまみれさん、こんにちは。初めまして。
御句拝読しました。なかなか難しいです。まず俳句のコメントですが、秋風や、で一旦切れていますが、意味的には、秋風さんよ、と呼びかけているように読めます。「秋風さんよ、お願いだから夏の暑さをもう帯びないでくれないか?」という意味でしょうか?
「くれないか」には夕日の紅と「暮れてくれないか(=夏も終わってくれないか)?」とかけているということですね。俳句であまり掛詞は効果を出さないように聞いていますが、他の方々はどのようにお思いになるでしょうか。

次にご自身のコメントですが、「畏怖と落胆と苛立たしさ等のさまざまな思いを夏に転嫁した」とありますが、これって、大雨とか洪水や土砂崩れとかの災害に対する畏怖や抵抗できない苛立ちのことですか?単に夏の暑さが続くことへのイライラではないですか?

以上を私なりに解釈して、「秋風」と「夏」と二つの季節が重なっていることを解消しますと、次のようなのが浮かびました。

・秋風や異常気象の山を越へ

ご自身のコメントから異常気象をいただきました。そもそもの句意をあまり理解できぬままの提案句ですので、わかったようなわからないようなものになりましたが、ご容赦ください。

点数: 2

「句重ねて月まで届け言の葉の船」の批評

回答者 なおじい

添削した俳句: 句重ねて月まで届け言の葉の船

もるまみれさん、こんにちは。
御句拝読しました。悪くないですよ!夢があって。
ただやはり、俳句はリズムが一つの重要な要素で、そのために五七五という定型があります。もちろん場合により多少の字余りや字足らずは大丈夫ですが、御句の場合、五七七と、下五が長すぎてバランスご悪くなっています。とりあえず、最後の船はなくても意味は通じると思いますので、

・句を重ね月まで届け言の葉よ

としてみました。
上五、「句重ねて」は、「句重+ねて」と読まれるかもしれないと思い、「句を重ね」としました。
あと、もちろん「船」はムードがいいので、入れられるなら入れたらいいと思いますが、私はちょっと間に合いませんでした。

点数: 2

「老い母のそらで懐メロ唄ふ秋」の批評

回答者 なおじい

添削した俳句: 老い母のそらで懐メロ唄ふ秋

松本まゆみさん、こんにちは。
拙句トマトにコメント有難うございました。
御句拝読しました。
雰囲気わかりますよ!私の母もそうでしたから。
いい感じですのでそのままいただきたいところですが、コメントさせていただきます。

老い母、の「老い」は、いりますかね。懐メロをそらで歌うということで、年齢は推測してもらいましょう。あまり若いママとは思えませんし。
「そらで」、これは何も見ないで、ということですよね。とてもいい感じ。でも、ちょっと説明調ですので、こう言わずに何も見ていないで、とわからせられないかな、と。懐メロは活かしましょう!あまり一般的でない略語はどうかと思いますが、「懐かしのメロディー」を「懐メロ」はもはや人口に膾炙していますよね。
でも「唄う」は、懐メロとあるのだから唄うのはわかるから不要かも。唄わないはずないし。

ということで、次のようなのを考えました。

・鼻歌は懐メロの母秋の空

「そら」を秋の「空」にしてみました。外で歌っているようで。
えっ、鼻歌というよりもっと熱唱?これは失礼しました!

点数: 2

「河童忌にだんだん大人として立つ」の批評

回答者 なおじい

添削した俳句: 河童忌にだんだん大人として立つ

優子さん、こんにちは。
御句拝読しました。佳作に入選したのですか?それはこの河童忌の句ですか?それとも、コメントにある草の花のほうですか?両方ですか?
よくわかっていなくてすみません。
でも、「いつも、こんなのが、と思うのが佳作に入る」のであれば、すごいですね。うらやましいです。
私などはいつも、「これでどうだ!」という自信作が選外ですよ。泣きたくなります。

コメントの「孫と来て孫の為編む草の花」これはいい句ですね。どこがいいって、お孫さんとても可愛いのでしょうに、可愛いとか、愛してるとかひと言もおっしゃっていない。それでも充分、溢れるほどの愛情というか、慈しみを感じますよ。

さて、掲句の河童忌です。これは私には、ちょっとわかりにくいですけど。なぜかと言いますと、「だんだん」というのはかなりの時間の経過を表していますよね。この句意は、「毎年の河童忌のたびに、お孫さん/お子さんが大人になっていく」ということでしょうか?
そういう句の詠み方があるのですね?私は俳句は一瞬を切り取るものと思っていたので新鮮でした。勉強になりました!

点数: 2

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