「夏の朝小さな影なき通学路」の批評
回答者 なお
添削した俳句: 夏の朝小さな影なき通学路
塚本夏樹さん、こんにちは。御句の感想と提案句を、置かせていただきます。
まず良い点。ご自身のコメントが抜群に良くなりました。背景がわかりやすくなりました。こういうコメントですと、評価させていただくのに有難いです。
次に気になる点です。一つ目は季節です。これについてはかぬまっこさんがすでにおっしゃっています。この道場は必ずしも兼題を詠まなければいけないということではなく自由ですが、俳句は季節感というものが大事ですので、みんなで立冬だとか小雪だとか、季節にはこだわっています。季節にこだわると、色々と見えてきて面白いですよ。
次に、「中八」です。「小さな」だと「ちいさな」と読むので八音になります。俳句は五七五が定型ですが、一音の字余りは必ずしもいけないことではないようです。しかし、中七だけは、中八になるのは避けた方がいいようです。ですので他の皆さんは「小さき」と「ちさき」にしています。
最後に「影なき」です。これは私の個人的な感覚かもしれませんが、どうも「影」だと、元気な子どものイメージが浮かばず、幽霊かなにかのような気がしてしまうのです(キツく聞こえたら申し訳ありません)。
というわけで、私の提案句です。
・冬の朝小さき姿の見へぬ路
季節は今、冬にしました。そもそも御句は夏休み中だからその通学生さんの姿が見えなかったのではないですか?
「小さき」は上述の通りで、「影」は「姿」に、また、「通学路」は入りきらなくなったので「路」とさせていただきました。
長々とすみません。ご参考になれば幸甚です。
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