俳句添削道場(投句と批評)

なおじいさんの添削得点の低い順の1225ページ目

「生意気にトマト転がる厨かな」の批評

回答者 なおじい

添削した俳句: 生意気にトマト転がる厨かな

つちや海郷さん、こんにちは。
出遅れましたが御句拝読しました!

面白い句ですね。話題になっている「生意気」ですが、捉え方によって微妙に鑑賞も評価も違ってくると思います。
原句の生意気にですと、副詞的に転がるにかかり、転がることが生意気になります。じっとしていれば生意気ではありません。
一方、「生意気な」にしますと形容動詞ですのでトマトを修飾し「生意気なトマト」となります。転がろうとじっとしていようと生意気です(笑)。(周知のことを繰り返してすみません)。
そうした点から、次のどちらかがいいのではと思いました。

・生意気に転がるトマト厨かな
・生意気なトマト転がる厨かな

でも最終的に提案句としては、下五をトマトかなで締めたいと思い、中七を調整して、「こんなところで遊ぶなんて、生意気だ!」という詠みにしました。

・生意気に厨に遊ぶトマトかな

考え過ぎて意味不明の提案句になったかもしれません。原句、OKです!

点数: 2

「台風に街静かなりパトロール」の批評

回答者 なおじい

添削した俳句: 台風に街静かなりパトロール

負乗さん、こんにちは。
御句拝読しました。
「嵐の前の静けさ」、そんな緊張と、誰から言われたわけでもない自衛自主的な「パトロール」。なかなかの組み合わせですね。

私も海郷さんのコメントにもありましたが、私もちょっと中七で「なり」で強めに切って、その後にパトロールとつなげることが気になりました。
私はそこを「なり」にせずに、

・台風を待つ街静かパトロール

としてみました。もちろん誰も台風なんか楽しみに待ってなどいませんよ。この待つは心構えをして備えをするという意味です。

点数: 2

「遠き友思いしたたむ暑中見舞い」の批評

回答者 なおじい

添削した俳句: 遠き友思いしたたむ暑中見舞い

岸本義仁さん、こんにちは。
御句拝読しました。
もう立秋を過ぎてしまいましたので、正確には残暑見舞いですが大丈夫ですか(笑)?

まあそれはそれとして、遠くの友からのハガキは思いがけなくて嬉しいですよね。

ただ御句、「暑中見舞い」という季語に、新年の「賀状」もそうですが、「遠くに住む人の安否・消息を心配している便り」という意味があります。近くにいる友なら直接会えばいいですし、そもそもどうしているかと思っているからお見舞いを出すのです。
要するに、原句では季語の説明になっているというか、重複しています。
暑中見舞いの説明より、例えば、どんなことを書いたかとかを詠み込みませんか?

あとそれと、原句では「暑中見舞い」が下五に来ていて六音、できれば避けたいです。

・自作の句添へて暑中見舞いかな
・駄句添へて暑中見舞いの葉書書く

点数: 2

「終戦日御霊安らか風になり」の批評

回答者 なおじい

添削した俳句: 終戦日御霊安らか風になり

流れ星さん、こんにちは。
御句拝読しました。
他の方のところで話題になりましたが、こうした句にはコメントがしづらいのです。
何しろ、戦争で亡くなった幾万の方々のことですから、こちらも心してかからねばなりません(他の全てのご投句に真摯に取り組んでいますが、こうした句は特に)。

あまり何も申し上げませんが、ただ、掲句ですと、終戦日に御霊が安らかに風になった、というように読めますが、この終戦日とはいつのことでしょう?仮に、今年の今日(8月15日)だとしたら、それまでは80年近くは、安らかではなかった、というふうにも読めます。

ご冥福のためにも、ご成仏のためにも、もうすでに安らかにお眠りになっている、すでに風になっているというような句にしたいです。

・安らかな風吹き渡る終戦日

点数: 2

「夏山の岩に弾ける汗と音」の批評

回答者 なおじい

添削した俳句: 夏山の岩に弾ける汗と音

たかゆきさん、こんにちは。初めまして。
御句拝読しました。初心者さんとのこと、私もそうですがよろしくお願いします。

俳句季語を一つ入れることになっています。御句は「夏山」と「汗」で二つありますね。「汗」って年中かきますので、どうしても他の夏の季語と重なりがちですけどね。

あと、御句、イメージはわかないこともないですが、少し抽象的です。「岩に弾ける汗」はまだいいとしても、「岩に弾ける音」? 普通はせせらぎを想像するかな。

ここは道場ですから作句の背景のコメントが添えられますが、基本は五七五で全て伝えなくてはなりません。読み手に想像してもらうにしても、もう一つ具体的な情報が欲しいですね。それはコメントから借りましょう。

・夏山の岩に弾ける鳥の声

原句を尊重し、汗と音だけ言い換えましたが、これはまだまだで、ここからまた練ってください。

あ、でも考え過ぎて訳わからなくならないようにお願いしますね。

点数: 2

なおじいさんの俳句添削依頼

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